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ゼノサーガI・II 【ぜのさーが わんつー】 ジャンル RPG 対応機種 ニンテンドーDS 発売元 ナムコ 開発元 モノリスソフトトムクリエイト 発売日 2006年3月30日 定価 5,229円(税込) 判定 良作 ポイント 真の意味でのゼノサーガ前2作の屈辱を大幅に改善本来は最初からこうなる予定だった ゼノシリーズリンク 概要 変更点・追加システム 評価点 難点 総評 余談 概要 タイトル通り、PS2で発売されたゼノサーガシリーズの『エピソードI』と『エピソードII』の2本を1本の物語に纏めた作品。全20章で構成されている。 本作品は旧ナムコが販売した最後のコンシューマーゲームソフトである。 変更点・追加システム 基本システムはエピソードIを基準にし、様々な点が追加、修正されている。 シナリオは完全に再構築され、両エピソードはエピソードIでの主人公「シオン」の視点に一本化されている。PS2版でその他のキャラの視点でプレイした物語は「サブストーリー」として別枠扱いとなっている(*1)。 PS2版は『I』は監督の高橋哲哉氏が『ゼノギアス』に続いて自ら手掛けていたが、『II』では高橋氏は原案・監修の立場に退き、米坂典彦氏(*2)がシナリオを担当していた。対して本作はアニメ版ゼノサーガの脚本を担当した竹田裕一郎氏がシナリオの再構築・執筆を行っている。 特に批判の多かった『II』の物語は大幅な改良が加えられており、実質的に別作品といえるほどの内容になっている。 ミニゲームの追加。一度体験すればEVSプレート(*3)にて再プレイできる他、高得点を取れば景品も貰える。尚、これらのミニゲームは全てタッチペンを用いる。 DSというハードのため、PS2版のように3DCG画面ではなく、クオータービューの2Dドット画面で移動する。そのためマップはPS2版に比べて全体的に規模が小さくなっている。 イベントシーンはマップ上に配置されたキャラとテキストで見せる通常のRPGの方式に。シーンによってはキャラの立ち絵やイベントスチルも表示される。PS2版の流用だが若干ながらムービーも収録されている。 基本システムは『I』がベースである通り、ショップや武器・防具が『II』でも利用可能。 戦闘への突入方法がPS2版のシンボルエンカウント方式からランダムエンカウント方式になった。 陣形システムの追加。 戦闘時に各キャラを特定の位置に配置することにより、なんらかの効果を得られる。中には特定のキャラがいなければ発動しない陣形も。ゲームを進めるに連れて新たなフォーメーションを教えてもらえる。ちなみにE.S.戦(ロボ戦)時も有効。 陣形発動時にはステータス異常やデバフ効果も解除されるので、ピンチの打開にも使える。逆に発動中はバフ効果も無くなり、新たに付与する事も出来なくなるのでメリットばかりではない。 『II』のシナリオ突入後もKOS-MOS以外のキャラは『I』のデザインや格好のまま。 『II』はデザイン面でも評判が悪く、変更もシオン(*4)以外はストーリーの途中で唐突に行われており、またゼノサーガのキャラと言えば『I』のイメージが強かった為、ファンを喜ばせた。 ジンはPS2版のようなSF世界観で浮いていた着流しではなく、軍服に変更。『III』でもデザインは異なるがこの路線を引き継いでいる。 KOS-MOSは戦闘躯体に換装する為、唯一『II』のデザインに。但し、その過程はPS2版よりも詳細に描かれており、イベントも追加する事で説得力も持たせてある。また、絵柄は元のままなので変更による違和感も無く、純粋にフォームチェンジしたように感じられる。 また、PS2版では最後(『III』含む)まで素顔を見せなかったヘルマンとリヒャルトが顔出しで登場する。彼等の素顔が見られるのは本作だけである。 必殺技やエーテルは基本的に『I』準拠だが、一部名前が変更されているものもある。 シオンの「イナズマブロー」は「ライトニングブロー」に変更。「稲光にトラウマがある」という設定なのに「イナズマブロー」を使うのはおかしいと判断されたのだろうか(*5)。 M.O.M.O.の武器は『II』の弓矢で統一されており、『I』のようにステッキで戦う事は無い。必殺技は『I』準拠だが、弓矢に合わせてエフェクトが変わっている。 また、色々な意味でプレイヤーを騒がせた変身技は無くなっている。これを良点と取るか難点と取るかはその人次第。 評価点 突っ込みどころの多かった『II』の大幅な改良。 今作にて初めて明かされる重要な情報も多く、見事な補完がなされている。これは原案者である高橋氏とライターの竹田氏との綿密なやりとりによってなされた改善であろう。 PS2版でナレーションで片付けられた中盤部分はバッサリとカットされ再構成された。唐突な時間経過とその間の出来事は1つの事件を除き全てカット。その事件は前回のイベント直後に発生するように変更され、そのままその足で次の地へ向かうようになった。引き換えにE.S.ディナの登場が唐突になってしまったが。 PS2版ではラストダンジョン~エンディングの流れがほぼイベントのみで、ラスボスもイベントバトルのようなものだったが、本作ではラストダンジョン、ラスボス共にその役割に恥じないものに改められている。ラストダンジョンはPS2版と違って全員で参加し、雑魚敵とのエンカウントもするし中ボスもいる。そしてラスボスは最終決戦に相応しい強敵となっている。 主人公シオンも『II』以降の不快な性格ではなくなり、最後まで技術士官として、真っ当な人間として描かれている。ヒステリックな行動を取る場合でも、それに関する心理描写はしっかり描かれているため違和感を感じづらい。 また『I』の部分も「特徴の薄かったキャラクターの描写の追加」「『II』に登場するキャラの一部先行登場」などの変更が行われている。 全体的にキャラの心理描写が増えているなど、「ムービーで見せる」ゲームから昔ながらの「テキストで読ませる」ゲームになった事で、ドラマチックな演出と引き換えにプレイヤーに理解し易い作りになっている。 映像で見なければ分からないような所は微妙に変更していたり、キャラに台詞で説明させるなどして違和感なくまとめている。 『II』で撤廃されてしまった用語集が復活。更にはテキスト内で本作の造語や専門用語の意味をその場で検索、閲覧できるようになった。 専門用語が多いストーリーのため、その場で調べられるのは大きく、複雑な設定が理解しやすくなっている。更に同じ用語でもストーリーに応じてより詳細な情報が追加されることがあり、ストーリーが更に理解し易くなった。 尚、本作のシナリオは高橋氏の原案を尊重したものである。高橋氏本人がシナリオを書いていた『I』に比べ、『II』はPS2版がどれほど弄繰り回されていたのか、本作と照らし合わせるとよく判る。 戦闘も『I』や『ゼノギアス』と同じボタンの組み合わせで必殺技を繰り出すシステムでとっつきやすい。 2DRPGになった関係上、必殺技演出はシンプルになったがその分スピーディーで『I』の問題点だったテンポの悪さも解消されている。戦闘テンポはシリーズ中でも『III』と並ぶ快適さ。 また陣形の効果は数多く戦闘自体はなかなか光る要素も多い。 尚、『II』からの仲間キャラであるジンの必殺技をコマンド入力で出せるのは本作のみである。 音楽はアニメ版の作曲担当であった山下康介氏が作曲。 DS音源のためややチープに感じるかもしれないが、完成度自体は高い。雰囲気にもマッチしている。 携帯機のためほとんどどこでもセーブすることが可能。回復所であるEVSプレートは随所は配置されており、ショップもU.M.N.からいつでも利用可能なので「詰み」の心配もほぼ無い。 但し、U.M.N.のオンラインショップは通常のショップより物価がやや高め。 クリア後にはタイトル画面からミュージアムモードが選択でき、グラフィック、サウンド、ムービー、ボイスなどが幅広く鑑賞できる。 難点 スペックの問題で、ボイスは戦闘中のものしか収録されていない。ストーリー中に喋る事もあるが、それは戦闘ボイスの使い回し。 エンディングもシリーズ他作品のような主題歌は無い。また、エンディングテーマはアレンジ版が作中で何度も流れている。 主題歌のアレンジを作中のBGMで流すのはよくある手法だが、元々ボーカルの無いBGMでやっても有難みは薄い。 難易度はあまり高くない。 レベルも比較的サクサクあがり、必殺技のショートカットコマンドも強化が容易なのですぐできるようになる。EVSプレートも多い。そのためあまり苦戦することがなく、硬派なプレイヤーは物足りない部分もあり、せっかくの戦闘システムを歯ごたえのある形で楽しめない。 イベントスロットのボーナスが経験値倍率増加になった上、コンボを応用すると4倍や10倍にもなり得るため、これをボス戦で活用すると一気にレベルが上がってヌルゲー化してしまう。 最初のうちは味方が弱いので苦労する面もあるが、順当に強化していくと強さのインフレを起こしていく。 必殺技がそこまで強くなく、逆に通常攻撃の威力が高くなっているので、後の方になってくるとなると必殺技で派手に決めるより地味に殴った方が強い事も。 ただ逆に言えばストーリーをサクサク進められるため、手軽に物語のおさらいをしたいプレイヤーには利点とも言える。また、必殺技強化を縛るなどすれば少し解消できる。 E.S.戦時の攻撃モーションが、誰を乗せていてもあまり変化を感じない。 変更点でも触れられているが、マップはスケール感が無くなり閉鎖的。そのせいかビジュアル的には壮大さが感じられない。 マップ自体も全体的に小規模になっており、あっと言う間にボス戦に到達するケースが少なくない。 ヴォークリンデのような宇宙船はともかく、第二ミルチアの都市やオメガシステムなどの大規模なロケーションは元を知っていると「え?これだけ…?」と拍子抜けするだろう。 ミニゲームは(据え置きと比べるのは酷だが)PS2と比べあまり良い出来ではない。あくまでもオマケ的な扱いと考えるのがいいだろう。 上記の通りPS2版でシオン以外を操作していたシーンはサブストーリーにまとめられた。その為、小惑星プレロマ、U-TIC戦艦、ハイパースペース内での戦闘と言った『I』の物語前半のダンジョンやイベントの多くが削除され、新たに追加された要素を加味しても(『I』部分に関して言えば)ボリュームダウンしている。 それに伴い、序盤のヴォークリンデ脱出~エルザ搭乗の次に行くのは巨大グノーシスである(*6)(*7)。一応、エルザ収容時にはグノーシスとエンカウントしながらブリッジを目指すシーンが追加されているが、元を知っているとはしょり過ぎだと思えてしまう。 『II』のラストまで描かなければならない関係上、仕方なくもあるのだが「KOS-MOSの皿洗い」「アレンの生霊化」と言った人気の小ネタも無くなっている。 また、エピソード1終盤の二つのダンジョンが合体して登場する為、これもまたPS2版に比べると物足りない印象と言える。 元々その二つのダンジョンは一つであったが、PS2版では演出やゲーム性を重視して敢えて分けていた。確かにPS2版でもラストダンジョン出現時に若干強引さがあったものの、本作ではダンジョン二つ分のイベントを一つに詰め込んでいるのでこれはこれで駆け足な展開になってしまっている。 『I』の搭乗ロボットであるA.G.W.S.に乗れなくなった。 確かにPS2版『I』でもA.G.W.S.の重要性は低く、乗らずともクリアは十分可能だったが、それ故にロボットバトルを楽しめるのはE.S.が登場する『II』のシナリオに入ってからとかなり遅くなってしまった。 また、本編の名物とも言える「エルデカイザー」は登場しない。開発者のハカセとスコットクンは登場するもののモブと扱いは変わらず、KOS-MOSの最強武器のサブイベントに関わる程度の役割しか無い(しかも期間限定)。勿論、『II』編に入ってからエルザに移って来る事も無い。 やり込み要素は乏しい。 ストーリーを理解させる事に重点を置いている為か、『I』のバトリングやカードゲーム、『II』のエクストラダンジョンなどとPS2版では比較的充実していた寄り道・やり込み要素が殆ど無い。セグメントアドレスによる宝探しも無く、探索の楽しみは薄い。 『II』のG2キャンペーンは面白味が薄いのに攻略上ほぼ必須という点に不満の声が多かったが、こういった要素が全く無いのも寂しい。 一応、ラストダンジョン(の前のダンジョン)突入直前に隠しボスと戦えるがその程度しか無い。そのボスもそこまで強敵という訳ではない。 ボスは本作のみのオリジナルキャラなので、『I』の妙に濃いそして台詞に反して再登場しなかった隠しボス2人や『II』のブラックエルデカイザーも登場しない。 基本的に前の地域には戻れず、エルザでファウンデーションや第二ミルチアに移動する程度と言うのはPS2版と同様だが、本作はシミュレーターで過去のダンジョンを探索する事も不可能になっている。 ラストダンジョンはPS2版通り一度入ると出られず、後戻りも不可。しかし『II』と違ってクリアデータがセーブ出来ない(=突入前に戻る事が出来ない)ので、ラスボス前でセーブするとラスボスと戦う&エンディングを観る以外ではもうサブストーリーや用語集を読み返すぐらいしか出来なくなる(*8)。 サブストーリーの最後のエピソードがあまりにしょうもない。 + 詳細 脇役視点で進むのだが、ひたすら擬音が乱舞した挙句「最後なのにこんなんでいいのか?」というメタ発言で締めくくられる。一種のコメディシナリオなのだが、これが読めるようになるタイミングが「最終決戦手前」というシリアスなときなので余計に批判が強い。 総評 ストーリーを含め、あまりのお粗末さから酷評を浴びる事となった『II』部分が丸々作り直されたため、ストーリーの出来は非常によくなった。 PS2の『III』は(マシになったとはいえ)残念ながらお世辞にも出来が良いとは言えず、シリーズ全体のストーリー補完もキッチリできていないため「これ(DS版I・II)の続編のIII、もしくは、『ゼノブレイド』のシステムを使った三部作の集合作品を作ってほしい」とするファンの声も多い。 携帯機になったことでハード的制約は増え、無論、ビジュアルや演出力は据置機とは比べるべくもないが、ストーリーの理解し易さや快適性は大幅に改善された作品である。 『I』に関して言えばその制約故に劣ってしまっている部分も少なくないものの、それでも総合的にはゼノサーガの重厚なストーリーを存分に楽しめる良作と言えるだろう。 余談 本作のシナリオを担当した竹田氏は後年の『ゼノブレイド』シリーズにも参加しており、再び脚本を執筆するようになった高橋氏とのコンビの手腕がそちらでより一層発揮される事になる。 シナリオの評価が良いとは言えない『ゼノブレイドクロス』(*9)の例もあるが、『II』のような酷評されるような出来の作品は無く、いずれの作品も安定感のあるシナリオとなっている。
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作品概要 登場キャラクター・KOS-MOS ・T-elos ・グノーシス ・アスラ27式 その他 シリーズ一覧 作品概要 舞台は宇宙戦艦・巨大ロボット・アンドロイドが蔓延する超未来的な世界。 人類は「グノーシス」と呼ばれる正体不明の怪物の襲来に苦しんでいた… 三部作で構成される濃密なSFロールプレイングゲームシリーズ。 シリーズ作品は2002年から2006年まで断続的に発売された。原作ゲームのストーリーはすでに完結している。 コマンド入力タイプのシンプルなRPGながら、本編ストーリーに加え必殺技等でも キャラクターがムービーで動き回り、映像で“魅せる”作品作りが特徴。 生身の戦闘に加え、A.G.W.S.(エイグス)、E.S(イーエス)といった人型ロボットに搭乗して戦うなど スペースオペラである本編ストーリーを活かしたシステムが豊富。 登場キャラクター ・KOS-MOS コスモス。正式名称は「対グノーシス用人型掃討兵器 KOS-MOS」。 その名が示す通り、通常兵器では全く攻撃の通じないグノーシスに対する攻撃手段と、 ミサイル、ガトリングガン、相転移砲その他諸々など異常とも言える程の火力を備えている。 疑似人格OSを搭載し、人並みの態度は取れるが感情の起伏は乏しい。 性格としては機械故プログラムされた「役割」に忠実で、冷静で判断力に長けるが時に頑固で聞き分けの無い人物として映る。 しかし、時々たまに人格が変わったかの様な謎の変化が現れる。 ちなみに、PXZの彼女の身体は「ver.4」で、色々な意味で変態じみた技術の粋が集められたシリーズ最強の身体である。また本作の彼女の攻撃には同作品の登場人物の技を模したものが多い。 +躯体のバージョンについて アーキタイプ最初期にケビン・ウィニコットにより作成された機体。外観はほぼver.1と同じ。実験時に暴走を起こし、近くにいたケビン他数名を殺害し、シオンに破壊された。しかし後にこの暴走事故は意図的に仕組まれたものであったことが判明する。 ver.1恐らくは最も有名であろう、EP1~EP2序盤までの躯体。バイザーがチャームポイント。 模擬戦用の仮の躯体ではあるが、この状態でも数百天文単位に渡る範囲にヒルベルト・エフェクトを使用できるなど非常に高性能。DS版ではEP2序盤で左腕、右足、声帯パーツを破壊され、ver.2に変更される なお、たまに語尾で小さく「にゃ」と言うことがあるが、これは『ゼノサーガフリークス』で起きたとある事件の名残である。その時の形態はこのVer.1。 ver.2別の意味で最も有名かもしれない、EP2中盤からの躯体。シオン達とは別口である、ヴェクターインダストリーの兵器開発部門・第二開発局の技術者たちが制作した実戦用躯体。 KOS-MOSに対して娘のような愛情を注ぐシオンとは対照的に、ヴェクターの技術者達は効率を重視しており装飾的なディテールには拘っていないため、全身が耐衝撃吸収用ジェルで覆われている、バイザーが頭部に埋め込まれている等、両者のコンセプトの違いが分かり易く表れている。 そしてこの躯体を語るのに外せないのが「邪神モッコス」ネタである。EP2でグラフィックスの方向性が大幅に変更された事、そしてゲームに付属していたフィギュアの出来がお世辞にも良いものではない、というかもういっそ不気味という領域の代物であったため、「これはKOS-MOSではなく邪神像か何かに違いない」というネタへと発展した。なお現在ではKOS-MOS自体の蔑称愛称としても一部で使われている……かも知れない。 ver.1.1外伝的な存在であるmissing yearに登場した局地戦仕様の躯体。が、躯体の構造的な弱点を知りつくしていたドクトゥスによって大破させられてしまった ver.3missing year最終盤からEP3中盤までの躯体。基本的なコンセプトとしてはver.2の躯体を大企業の力でギンギンにチューンナップしたマイナーアップデート版。 神の遺産と呼ばれる存在の一つである特殊な巨大機動兵器「オメガ」にも単独で善戦する等、大企業の技術の結晶らしく高い性能を持っている。しかし戦闘パターンを完全に解析されてしまっていたため、T-erosに惨敗し、完膚なきまでに破壊されてしまう。 ver.4本作に登場するバージョンの躯体。T-erosに破壊された後、とある方法で入手したケビンの基礎理論を応用して新たに組み上げられた最後の躯体。 基礎理論を応用して制作されたため外見がver.1に近くなっている。チャームポイントのバイザーも復活する等、シオン制作のため装飾性にも気を使われており、ぱんつ履いてる。 また、パーツに「エルデカイザー」というロボットの物が流用されているのも特徴の一つ。エルデカイザーとは、ハカセ(本名:ハクシーヌ・ホワイト)と助手のスコットクンが愛・勇気・友情・正義・その他諸々というコンセプトの下に設計したスーパーロボットである。例えるなら、ガ○ダムの世界に空気ガン無視で何故か居るグレ○ラ○ンとでも言おうか……。 一応EP1から彼等はサブイベントにおいて登場しており、エルデカイザーを戦闘で呼びだす事も出来た。その威力は果たしてラスボスの体力を一撃で半分以上削ってしまうという凄まじいもの……ではあるが、あくまでサブイベントであり本筋に絡むものではなかった。が、EP3においてまさかのハカセ スコットクン本編登場が果たされてしまった。しかも破壊されたKOS-MOSの修復と言う超大事なシリアスシーンで。 そのため、ver.4のKOS-MOSは描写以前の設定段階から、人間サイズのスーパーロボットとでも言うべき存在と化している。どうしてこうなった。 cv:鈴木麻里子 ・T-elos テロス。最新型のグノーシス用兵器。 KOS-MOSの姉妹機とも言える存在で、その名は「終わり」「完成」といった意味を持っている KOS-MOSとは違い、激しい感情を露わにしながらKOS-MOSの破壊を執拗に狙ってくる。 「また異世界か~」という公式サイトの台詞の通り、彼女は以前にも 「無限のフロンティア」「無限のフロンティアEXCEED」といったゲームに登場し、 KOS-MOSと対立ないし共闘を臨む事態に陥った事がある。 +以下ネタバレ注意 彼女の身体は実は殆どが生身で、ある人物の「肉体」が流用されている。テラエロス その人物の「魂」はKOS-MOSの中で眠っており、KOS-MOSを破壊・回収しある目的のために「完全な存在」となるのが彼女の存在理由であり、 彼女もKOS-MOS同様プログラムされた「役割」には忠実で有るが故に本来ならば和解の道は存在し得ない。 cv:鈴木麻里子 ・グノーシス 虚数空間に存在する謎の存在。 本作にはゴブリン、バグベアー、アルマロス、ゴーレム、ペルーン、ストリボーグ、スヴァロギッチが登場。 ・アスラ27式 合成人間「レアリエン」の戦闘用タイプ。 その他 シリーズ一覧 ゲーム本編シリーズゼノサーガ エピソードi 力への意志 (2002 PS2) ゼノサーガ エピソードi リローデッド (2003 PS2) ゼノサーガ エピソードii 善悪の彼岸 (2004 PS2) ゼノサーガ フリークス (2004 PS2) ゼノサーガI・II (2006 DS) ゼノサーガ エピソードiii ツァラトゥストラはかく語りき (2006 PS2) キャラ出演作品ヴィーナス ブレイブス 魔女と女神と破滅の予言 (2003 PS2/PSP) ファミスタシリーズ 2006 2007 DS DS2009 DS2010 3DS2011 wii オンライン (2006~2013 PS2 DS 3DS Wii PC) ※KOS-MOS プロ野球熱スタ2007 (2007 PS2) ※KOS-MOS アニメXenosaga THE ANIMATION (2005 TVシリーズ) その他Xenosaga Pied Piper(携帯電話アプリ) X II to III a missing year ~U.M.N.に封印されし真実の断片~ Flash版(ゼノサーガ公式HP 期間限定公開) X II to III a missing year ~U.M.N.に封印されし真実の断片~ 小説版(ゼノサーガEp3公式攻略本掲載)
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作品概要 登場キャラクター・KOS-MOS ・T-elos その他 シリーズ一覧 作品概要 舞台は宇宙戦艦・巨大ロボット・アンドロイドが蔓延する超未来的な世界。 人類は「グノーシス」と呼ばれる正体不明の怪物の襲来に苦しんでいた… 三部作で構成される濃密なSFロールプレイングゲームシリーズ。 シリーズ作品は2002年から2006年まで断続的に発売された。原作ゲームのストーリーはすでに完結している。 コマンド入力タイプのシンプルなRPGながら、本編ストーリーに加え必殺技等でも キャラクターがムービーで動き回り、映像で“魅せる”作品作りが特徴。 生身の戦闘に加え、A.G.W.S.(エイグス)、E.S(イーエス)といった人型ロボットに搭乗して戦うなど スペースオペラである本編ストーリーを活かしたシステムが豊富。 登場キャラクター ・KOS-MOS コスモス。正式名称は「対グノーシス用人型掃討兵器 KOS-MOS」。 その名が示す通り、通常兵器では全く攻撃の通じないグノーシスに対する攻撃手段と、 ミサイル、ガトリングガン、相転移砲その他諸々など異常とも言える程の火力を備えている。 疑似人格OSを搭載し、人並みの態度は取れるが感情の起伏は乏しい。 性格としては機械故プログラムされた「役割」に忠実で、冷静で判断力に長けるが時に頑固で聞き分けの無い人物として映る。 しかし、時々たまに人格が変わったかの様な謎の変化が現れる。 ちなみに、PXZの彼女の身体は「ver.4」で、色々な意味で変態じみた技術の粋が集められたシリーズ最強の身体である。また本作の彼女の攻撃には同作品の登場人物の技を模したものが多い。 +躯体のバージョンについて アーキタイプ最初期にケビン・ウィニコットにより作成された機体。外観はほぼver.1と同じ。実験時に暴走を起こし、近くにいたケビン他数名を殺害し、シオンに破壊された。しかし後にこの暴走事故は意図的に仕組まれたものであったことが判明する。 ver.1恐らくは最も有名であろう、EP1~EP2序盤までの躯体。バイザーがチャームポイント。 模擬戦用の仮の躯体ではあるが、この状態でも数百天文単位に渡る範囲にヒルベルト・エフェクトを使用できるなど非常に高性能。DS版ではEP2序盤で左腕、右足、声帯パーツを破壊され、ver.2に変更される なお、たまに語尾で小さく「ニャ」と言うことがあるが、これは『ゼノサーガフリークス』で起きたとある事件の名残である。その時の形態はこのVer.1。 ver.2別の意味で最も有名かもしれない、EP2中盤からの躯体。シオン達とは別口である、ヴェクターインダストリーの兵器開発部門・第二開発局の技術者たちが制作した実戦用躯体。 KOS-MOSに対して娘のような愛情を注ぐシオンとは対照的に、ヴェクターの技術者達は効率を重視しており装飾的なディテールには拘っていないため、全身が耐衝撃吸収用ジェルで覆われている、バイザーが頭部に埋め込まれている等、両者のコンセプトの違いが分かり易く表れている。 そしてこの躯体を語るのに外せないのが「邪神モッコス」ネタである。EP2でグラフィックスの方向性が大幅に変更された事、そしてゲームに付属していたフィギュアの出来がお世辞にも良いものではない、というかもういっそ不気味という領域の代物であったため、「これはKOS-MOSではなく邪神像か何かに違いない」というネタへと発展した。なお現在ではKOS-MOS自体の蔑称愛称としても一部で使われている……かも知れない。 ver.1.1外伝的な存在であるmissing yearに登場した局地戦仕様の躯体。が、躯体の構造的な弱点を知りつくしていたドクトゥスによって大破させられてしまった ver.3missing year最終盤からEP3中盤までの躯体。基本的なコンセプトとしてはver.2の躯体を大企業の力でギンギンにチューンナップしたマイナーアップデート版。 神の遺産と呼ばれる存在の一つである特殊な巨大機動兵器「オメガ」にも単独で善戦する等、大企業の技術の結晶らしく高い性能を持っている。しかし戦闘パターンを完全に解析されてしまっていたため、T-erosに惨敗し、完膚なきまでに破壊されてしまう。 ver.4本作に登場するバージョンの躯体。T-erosに破壊された後、とある方法で入手したケビンの基礎理論を応用して新たに組み上げられた最後の躯体。 基礎理論を応用して制作されたため外見がver.1に近くなっている。チャームポイントのバイザーも復活する等、シオン制作のため装飾性にも気を使われており、ぱんつ履いてる。 また、パーツに「エルデカイザー」というロボットの物が流用されているのも特徴の一つ。エルデカイザーとは、ハカセ(本名:ハクシーヌ・ホワイト)と助手のスコットクンが愛・勇気・友情・正義・その他諸々というコンセプトの下に設計したスーパーロボットである。例えるなら、ガ○ダムの世界に空気ガン無視で何故か居るグレ○ラ○ンとでも言おうか……。 一応EP1から彼等はサブイベントにおいて登場しており、エルデカイザーを戦闘で呼びだす事も出来た。その威力は果たしてラスボスの体力を一撃で半分以上削ってしまうという凄まじいもの……ではあるが、あくまでサブイベントであり本筋に絡むものではなかった。が、EP3においてまさかのハカセ スコットクン本編登場が果たされてしまった。しかも破壊されたKOS-MOSの修復と言う超大事なシリアスシーンで。 そのため、ver.4のKOS-MOSは描写以前の設定段階から、人間サイズのスーパーロボットとでも言うべき存在と化している。どうしてこうなった。 cv:鈴木麻里子 ・T-elos テロス。最新型のグノーシス用兵器。 KOS-MOSの姉妹機とも言える存在で、その名は「終わり」「完成」といった意味を持っている KOS-MOSとは違い、激しい感情を露わにしながらKOS-MOSの破壊を執拗に狙ってくる。 「また異世界か~」という公式サイトの台詞の通り、彼女は以前にも 「無限のフロンティア」「無限のフロンティアEXCEED」といったゲームに登場し、 KOS-MOSと対立ないし共闘を臨む事態に陥った事がある。 +以下ネタバレ注意 彼女の身体は実は殆どが生身で、ある人物の「肉体」が流用されている。テラエロス その人物の「魂」はKOS-MOSの中で眠っており、KOS-MOSを破壊・回収しある目的のために「完全な存在」となるのが彼女の存在理由であり、 彼女もKOS-MOS同様プログラムされた「役割」には忠実で有るが故に本来ならば和解の道は存在し得ない。 cv:鈴木麻里子 その他 PXZを開発している「モノリスソフト」が製作を手がけていたため、同社が開発する様々なゲームにキャラクターがゲスト出演することが多い。 特にKOS-MOSはクロスオーバー系のゲームに複数回登場し、その度に設定の変化が生まれている。「ナムコクロスカプコン」では姿と武器が段階に応じ変わるはずのKOS-MOSがその段階を無視して武器を操ったり、「無限のフロンティア」では原作ゲームにおいて彼女の仲間が使うはずの技(例:STORM・WALTZなど)を使える様になっている。 現スクウェア・エニックスの知る人ぞ知る名作「ゼノギアス」との関連を匂わせる点が多数存在している諸事情により3部作の予定だったが一作で完結となってしまった同タイトルの事実上の続編(時系列的には遥か過去だが)となっているが、設定などは再構築され、可能な限りぼかされている。 シリーズ一覧 ゲーム本編シリーズゼノサーガ エピソードi 力への意志 (2002 PS2) ゼノサーガ エピソードi リローデッド (2003 PS2) ゼノサーガ エピソードii 善悪の彼岸 (2004 PS2) ゼノサーガ フリークス (2004 PS2) ゼノサーガI・II (2006 DS) ゼノサーガ エピソードiii ツァラトゥストラはかく語りき (2006 PS2) キャラ出演作品ヴィーナス ブレイブス 魔女と女神と破滅の予言 (2003 PS2/PSP) ファミスタシリーズ 2006 2007 DS DS2009 DS2010 3DS2011 wii オンライン (2006~2013 PS2 DS 3DS Wii PC) ※KOS-MOS プロ野球熱スタ2007 (2007 PS2) ※KOS-MOS アニメXenosaga THE ANIMATION (2005 TVシリーズ) その他Xenosaga Pied Piper(携帯電話アプリ) X II to III a missing year ~U.M.N.に封印されし真実の断片~ Flash版(ゼノサーガ公式HP 期間限定公開) X II to III a missing year ~U.M.N.に封印されし真実の断片~ 小説版(ゼノサーガEp3公式攻略本掲載)
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ゼノサーガシリーズ KOS-MOS T-elos 主要人物 ヴェクター テスタメント U-TIC機関(オルムス) U.R.T.V. 特殊系レアリエン ミルチア関連 敵キャラクター エルデカイザー 重要人物 コメント モノリスソフトが開発した一連のRPG作品。発売はバンダイナムコ。 ライセンス等の事情で作品同士の関係はぼやかされているが、一連の作品は類似性を持っている。 なお、こちらはゼノサーガシリーズのみが記載することで、ゼノギアスシリーズやゼノブレイドシリーズといったゼノシリーズは別のページへ記載する(ゼノブレイド3が発売されたことによる)。 KOS-MOS ギャラドス 特性:じしんかじょう 性別:♀ 性格:冷静or控えめor真面目 個性:とても几帳面 持ち物:アップグレード 技:かみつく(R・BLADE)、竜の怒りor水の波動(F・G・SHOT)、げきりん(ドラゴントゥース)、ハイドロポンプor破壊光線(X・BUSTER)竜の波動or暴風(D・TENERITAS)、竜の舞(HILBERT EFFECT) 参考:色合いから。他に候補は、ルカリオでも似合う。 T-elos サザンドラor色違いギャラドス 特性:いかく 性別:♀ 性格:意地っ張り 個性:血の気が多い 持ち物:あやしいパッチ 技:かみつく(L・BLADE)、竜の怒りorダブルアタック(MAGDALEN16)、滝登りorしっぺ返し(ECHIDNA)、悪の波動or暴風(D・TENERITAS) 参考:KOS-MOSに似た戦闘兵器。他に候補は、ゾロアークなど。 主要人物 ライチュウorグレンアルマ:シオン・ウヅキ ものしりメガネ必携 前者は、雷パンチ必須。後者は、射撃技など。 色違いチャーレム:ケイオス バンギラス:ジギー バタフリー:M.O.M.O エルレイドorソウブレイズ:ジン・ウヅキ 刀術の達人なので斬撃系の技を覚えさせると尚良し リザードン:Jr. 色重視 ボーマンダ:アレン・リッジリー ダイケンキ:マシューズ 船長っぽいイメージ メガヤンマ:トニー 特性しんそく推奨 ポリゴンZ:ハマー ハッカーっぽいイメージ オーベム:ハカセ ソーナンス:スコットクン ミュウorゼクロム:ガイナン・クーカイ プラスル:メリィ・ゴドウィン マイナン:シェリィ・ゴドウィン クレセリア:量産型百式観測器 ヴェクター ギラティナ:ヴィルヘルム CEOっぽいイメージ マニューラ:カナン なげつける必須 ミノマダム:ミユキ・イツミ ポリゴン2:ユキヒラ・トガシ 研究員っぽいイメージ テスタメント ハッサム:ケビン・ウィスコット サメハダー:ルイス・バージル ダークライ:ヴォイジャー 黒い外套を着ているように見えるので ミュウツーorレシラム:アルベド・ピアソラ 前者は、エピソードI・エピソードIIとのラスボスだったので。後者は、髪の色が似てるので U-TIC機関(オルムス) ガブリアスorザングース:マーグリス 顔に傷つながり フライゴンorハブネーク:ペレグリー レジギガス:アンドリュー・チェレンコフ メタグロス:少佐 顔に×があるので スピアー:リヒャルト 槍使いのイメージ ヘルガー:ヘルマン 名前ネタ ドータクン:セラーズ 特性ふゆう推奨 アルセウス:教皇 U.R.T.V. カイリュー:シトリン Jr.と対になる ゴウカザル:ディミトリ・ユーリエフ 特殊系レアリエン キュウコン(アローラのすがた):フェブロニア 色合いバタフリー:キルシュヴァッサー ヒードラン:スオウ・ウヅキ 使い手のダモスはアルセウスを裏切ったと思われていたので ピカチュウ:アオイ・ウヅキ ミルチア関連 カイリキー:ヨアキム・ミズラヒ ゴーリキー:ユリ・ミズラヒ ピクシー:サクラ・ミズラヒ ラフレシア:ラピス・ローマン ロコン(アローラのすがた):セシリー 色違いロコン(アローラのすがた):キャス 敵キャラクター サーナイト:オルグイア マーシャドー:ジンケイ エルデカイザー ジガルデ(パーフェクトフォルム)orザシアン:エルデカイザーΣ 前者は、形+イメージから。後者は、巨獣斬必須。 重要人物 ケルディオ:ネピリム アホ毛繋がり バルキー:アベル パッチール:うーくん ラティオス:グレイト・ジョー ラティアス:ミンティア 性別が♂のポケモンの攻撃を受けたらやつあたり必須 シルヴァディ:ソフィ・ピステス テラパゴス(ステラフォルム):ツァラトゥストラ コメント 名前 コメント すべてのコメントを見る 色違いバタフリー:キルシュヴァッサー -- (名無しさん) 2022-12-27 14 52 33 草案 ミュウツー:アルベド・ピアソラ 前者は、エピソードI・エピソードIIとのラスボスだったので。 テラパゴス(ステラフォルム):ツァラトゥストラ 色合いから -- (ポワルン) 2022-12-26 15 57 48 ミルチア関連 ラフレシア:ラピス・ローマン -- (エテボース) 2022-12-16 16 01 05 ミルチア関連 カイリキー:ヨアキム・ミズラヒ ゴーリキー:ユリ・ミズラヒ 重要人物 ミミロル:うーくん ラティオス:グレイト・ジョー ラティアス::ミンティア 性別が♂のポケモンの攻撃を受けたらやつあたり必須 シルヴァディ::ソフィ・ピステス -- (名無しさん) 2022-12-12 14 52 31 T-elos サザンドラor色違いギャラドス 特性:いかく 性別:♀ 性格:意地っ張り 個性:血の気が多い 持ち物:あやしいパッチ 技:かみつく(L・BLADE)、りゅうのいかりorダブルアタック(MAGDALEN16)、滝登りorしっぺ返し(ECHIDNA)、悪の波動or暴風(D・TENERITAS) 参考:KOS-MOSに似た戦闘兵器。他に候補は、ゾロアークなど。 U.R.T.V. カイリュー:シトリン Jr.と対になる ハゴウカザル:ディミトリ・ユーリエフ 特殊系レアリエン キュウコン(アローラのすがた):フェブロニア ヒードラン:スオウ・ウヅキ 使い手のダモスはアルセウスを裏切ったと思われていたので ミルチア関連 ピクシー:サクラ・ミズラヒ ロコン(アローラのすがた):セシリー 色違いロコン(アローラのすがた):キャス 重要人物 ケルディオ:ネピリム アホ毛繋がり バルキー:アベル -- (名無しさん) 2022-12-09 14 04 08 草案 主要人物 KOS-MOS ギャラドス 特性:じしんかじょう 性別:♀ 性格:れいせいorひかえめorまじめ 個性:考え事が多い 持ち物:アップグレード 技:かみつく(R・BLADE)、りゅうのいかりor波動弾(F・G・SHOT)、げきりん(ドラゴントゥース)、ハイドロポンプorはかいこうせん(X・BUSTER)りゅうのはどうor暴風(D・TENERITAS)、りゅうのまい(HILBERT EFFECT) 参考:色合いから。他に候補は、ルカリオでも似合う。 主要人物 ライチュウorグレンアルマ:シオン・ウヅキ ものしりメガネ必携 前者は、雷パンチ必須。後者は、射撃技など。 色違いチャーレム:ケイオス バンギラス:ジギー バタフリー:M.O.M.O エルレイドorソウブレイズ:ジン・ウヅキ 刀術の達人なので斬撃系の技を覚えさせると尚良し リザードン:Jr. 色重視 ボーマンダ:アレン・リッジリー ダイケンキ:マシューズ 船長っぽいイメージ メガヤンマ:トニー 特性しんそく推奨 ポリゴンZ:ハマー ハッカーっぽいイメージ オーベム:ハカセ ソーナンス:スコットクン ミュウorゼクロム:ガイナン・クーカイ プラスル:メリィ・ゴドウィン マイナン:シェリィ・ゴドウィン クレセリア:量産型百式観測器 ヴェクター ギラティナ:ヴィルヘルム CEOっぽいイメージ マニューラ:カナン なげつける必須 ミノマダム:ミユキ・イツミ ポリゴン2:ユキヒラ・トガシ 研究員っぽいイメージ テスタメント ハッサム:ケビン・ウィスコット サメハダー:ルイス・バージル ダークライ:ヴォイジャー 黒い外套を着ているように見えるので レシラム:アルベド・ピアソラ 髪の色が似てるので U-TIC機関(オルムス) ガブリアスorザングース:マーグリス 顔に傷つながり フライゴンorハブネーク:ペレグリー レジギガス:アンドリュー・チェレンコフ メタグロス:少佐 顔に×があるので スピアー:リヒャルト 槍使いのイメージ ヘルガー:ヘルマン 名前ネタ ドータクン:セラーズ 特性ふゆう推奨 アルセウス:教皇 -- (エテボース) 2022-12-08 15 14 52
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モノリスソフト開発、ナムコ(現・バンダイナムコゲームス)発売のプレイステーション2用RPG。 1998年にスクウェアから発売されたプレイステーション用RPG『ゼノギアス』と関連のあるSF作品である。 (ただし公式のコメントではゼノギアスとの直接の関係は無いとされている) 哲学や、心理学、宗教的な思想などが背景にあり、それらが支える複雑なSF的要素を含んだストーリーはファンの間で評価が高い。 反面ライトユーザーからストーリーや用語が難解すぎると解釈されることも。 ちなみにストーリー自体かなりのボリュームを持ち、クリアまでかなり時間がかかる。 登場キャラの中でも女性型戦闘用アンドロイドの『KOS-MOS』が群を抜いて有名。 ただ別の意味でも有名なのだが・・・。それについては関連用語を参照。 関連用語 邪神・M
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ゼノサーガ エピソードI [力への意志] 機種:PS2 作曲者:光田康典 開発元:モノリスソフト 発売元:ナムコ 発売年:2002年 概要 『ゼノギアス』の世界観を受け継いだゼノサーガシリーズ第1作目。 作曲はゼノギアスと同じく光田氏。光田氏にとって初めてオーケストレーションを試みた作品。 「映像が進化した分音楽が入れづらくなった」と後に語っており、 その為かBGMはイベントやムービーの曲が大半を占め、フィールド曲やダンジョン曲の大半が環境音という変わった構成をしている。 エンディングテーマ・Kokoroのマキシシングルが洋楽オリコンチャートで1位を獲得したのは有名。 後に再販されたプロキオン・スタジオ版では仕様が変わっており、 曲順の変更や一部曲の残響が短くカット・スネアドラムの追加等、打ち込みから生演奏に変更されていたりとかなりの変更が加わっている。 以下の曲順はデジキューブ版。 収録曲 曲名 補足 順位 Disc1 Prologue Opening オープニングクレジット Battle 通常戦闘・ボス戦 RPGバトル409位第2回マイナーゲーム29位PS2 207位2000年~2007年192位 戦闘終了 起動試験 KOS-MOS起動試験 想いで 回想シーン Gnosis グノーシス関連イベント 覚醒 KOS-MOS起動ムービー シオンの危機 戦闘するKOS-MOS KOS-MOS登場イベント 哀しみ Life or Death 緊急事態時のフィールド Game Over Margulis マーグリスのテーマ 追われる宇宙艇 Relief 日常 U.M.N.MODE U,M,Nメニュー Durandal 敵艇内への侵攻 U-TIC機関 心を閉ざした少女 Kookai Foundation クーカイファウンデーション到着時ムービー Shion ~過去の記憶~ Dis2 Ormus プロレマ内部の聖堂で一部が流れる Nephilim ネピリム関連イベント 温もり 再発版では生演奏に差し替え 不安 The Resurrection 虚無の浜辺 再発版では生演奏に差し替え Green Sleeves イギリス民謡のアレンジ再発版では生演奏に差し替え Zarathustra KOS-MOS 劇中未使用 Panic Song of Nephilim ネピリムの歌声 The Miracle 相転移砲使用ムービー Inner Space 天の車内部 Albedo アルベドのイベント Ω 曙光登場ムービー Proto Merkabah 天の車出現イベント Last Battle ソフィ・ピステス戦 ラストバトル287位 Pain エンディングムービー挿入歌 歌:Joanne Hogg Escape エンディングムービー Kokoro エンディングテーマ 歌:Joanne Hogg Shion ~想い~ 再発版のみ収録 World to be Born 劇中未使用 Pain -piano version- 新録 サウンドトラック ゼノサーガ ― オリジナル・サウンドトラック デジキューブより発売されたサウンドトラック。現在は廃盤。 ゼノサーガ エピソードI プロキオン・スタジオより発売。
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ゼノサーガ エピソードIII[ツァラトゥストラはかく語りき] バンダイナムコ 開発 モノリスソフト ジャンル RPG 発売日 2006年7月6日 価格 7,329円 真剣スレの住人が天界でまったりゲームの話をするスレ40より 921 :名無しさん必死だな :2006/04/20(木) 13 34 43 ID 9CQgK0MX 流れを豚霧で、興味を持つ人が少なそうなゼノEp3体験版の感想。 内容的には、いつものゼノ。ムービーとイベント、その合間の探索という印象。 戦闘システムは、2の不評の反動か今までで一番簡単そう。通常攻撃にパターンが 存在しないし。装備とかで変わるのかもしれんが、体験版では未確認。 特筆すべき点があるとすればロードの体感時間の短さに尽きる。 ムービーが入る時やダンジョン内でのマップ切り替え時、戦闘突入時などで 待たされると感じる事がほとんどなかった。これだけは素直に凄いと褒めたい。
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注意:本稿では『ゼノサーガ エピソードI 力への意志』とそのリメイク版である『ゼノサーガ エピソードI リローデッド 力への意志』の両方を取り扱います。 ゼノサーガ エピソードI[力への意志] 【ぜのさーが えぴそーどわん ちからへのいし】 ゼノサーガ エピソードI リローディッド[力への意志] 【ぜのさーが えぴそーどわん りろーでぃっど ちからへのいし】 ジャンル RPG 対応機種 プレイステーション2 発売元 ナムコ 開発元 モノリスソフト 発売日 2002年2月28日リローディッド 2003年11月20日 定価 通常版 8,190円限定版 13,440円リローディッド 5,040円(全て税込) 廉価版 PlayStation2 the Best2003年4月3日/3,129円(税込) 判定 なし ポイント ゼノギアス譲りの濃厚なストーリーとBGMムービーが非常に多い ゼノシリーズ 概要 ストーリー 特徴 評価点 問題点 総評 その後の展開 余談 概要 『ゼノギアス』の製作者・高橋哲哉氏らを筆頭としたスクウェアスタッフがナムコからの出資を受けて立ち上げた会社「モノリスソフト」の処女作かつゼノサーガ三部作の一作目。 ゼノギアスシリーズで語られていなかった最古のエピソードである「エピソードI(*1)」の部分の設定を再構成し新しい物語としたものが本作である。 そのため、用語など似ている部分もあるがゼノギアスとは世界設定が異なるパラレルな関係となっており、直接的なつながりは無い。 高橋作品であることを示す「ゼノ」を冠した、「ギアス」と異なる新たな「サーガ(*2)」となる。 三部作のサブタイトル「力への意志」「善悪の彼岸」「ツァラトゥストラはかく語りき」はいずれも哲学者フリードリヒ・ニーチェの著書から取られており(*3)、 作中にもニーチェの哲学的概念や関連する用語、名前が用いられている。 翌2003年には北米版の逆輸入版である『ゼノサーガ エピソードI リローディッド[力への意志]』が発売された。 音声は英語+日本語字幕のみだが、コスチュームの追加、イベントシーンの鑑賞機能などの追加要素に加え、エピソードIIの特典映像が収録されたDVDも封入されている。 ストーリー 20XX年。ケニアのトゥルカナ湖で遺跡調査を行っていたMr.マスダと言う人物により、金色のプレート型をした物体「ゾハル」が発見される。 それから時は流れ、人類はある理由により地球圏を放棄せざるを得なくなり、 「枢機院」と呼ばれる管理機構の統治の下、星系間を空間歪曲航法によって結ぶ「U.M.N.(ウーヌス・ムンドゥス・ネットワーク)」や、 発達した惑星開発技術を基盤として、約50万の惑星国家からなる「星団連邦」を形成し、宇宙を第二の故郷として繁栄していた。 一方、人類の故郷である地球は「Lost Jerusalem(ロストエルサレム)」と呼ばれる禁断の地として、既に場所はおろか、存在さえ忘れ去られようとしていた。 ゾハル発見から4000年の後、星団連邦は「巡礼船団<グノーシス>」と呼ばれる生物とも兵器ともつかぬ謎の敵対勢力と激しい戦いを繰り広げていた。 そんな中、ある事件で宇宙を漂っているゾハルを回収する為、連邦軍の巡洋艦「ヴォークリンデ」が当該宙域に赴く。 星団連邦に強い影響力を持つ巨大星間コングロマリット「ヴェクター・インダストリー」に所属する技術者シオン・ウヅキは、 対グノーシス用戦闘アンドロイド「KOS-MOS(コスモス)」の起動実験の為、ヴォークリンデに搭乗していた。 ゾハル回収が完了したその10日後、ヴォークリンデは突如現れたグノーシスの群れに襲撃され、不十分な装備の為に瞬く間に蹂躙されてしまう。 乗り込んできたグノーシスに掴まり、死を覚悟するシオンだったが、その命を救ったのは自律モードで自ら起動したKOS-MOSだった。 このEpisodeIはシオンが自立し、自らの意志で行動を開始するまでの物語である。 特徴 宇宙を舞台としたSFRPG。所謂「スペースオペラ」の括りに入る作風であり、冒険の舞台も宇宙船や人工惑星、スペースコロニーなどとなっている。今作では最後まで惑星に降り立つ事は無く(*4)、エンディングで初めて惑星の大気圏内に入るという徹底ぶりである。 公式には、本シリーズは「宇宙創世から終焉までを描く一大叙事詩」であり、本作はその一部を取り上げたエピソードとしている。 イベントシーンはフルボイスのムービーで展開する。その合計量は時間にして7時間以上。テレビアニメ1クール分を超える長大なムービーによってストーリーが描かれる。 その為、RPGとしてのボリュームは控えめとなっている。 戦闘は『ゼノギアス』のランダムエンカウント制からシンボルエンカウント制に変更された。 戦闘システムはコマンドによる必殺技とエーテル(魔法)を駆使するという、『ゼノギアス』をベースとしたものだが後述のように改変も加えられている。 逃走コマンドは無く、アイテム「エスケープボール」かエーテル「グッバイ」を使う事でのみ戦闘から離脱できる。手間が掛かるし有限であるが、雑魚戦なら必ず離脱する。また序盤を過ぎればアイテムもエーテルも豊富に使えるようになる。 『ゼノギアス』のようなジャンプは不可能なのでダンジョン探索にアクション性はほぼ無いが、主人公の持つ端末の「破砕プラグイン」という機能を使うとマップ上のオブジェクトを破壊する事ができる。 オブジェクトを壊すと中からアイテムが出現する事がある他、特定のオブジェクトを壊すと周囲に炎や電撃、毒を撒き散らすものもあり、敵シンボルの動きを止めたり戦闘を有利に運ぶ効果がある。 ダンジョン内の障害物は勿論、貨物船のコンテナ、一般施設の植木や自販機など明らかに壊してはいけないようなものも壊し放題。マップを切り替えれば復活するので怒られる事も(基本的に)無い(*5)。 メニュー画面からU.M.Nにアクセスする事でメールチェックや用語集の参照ができる。 また、特殊なセーブポイントからはオンラインショップ、ミニゲーム、クリア済みダンジョンの再訪(*6)も実行可能。 セーブポイントは『ゼノギアス』で敵側の情報収集装置でもあったメモリーキューブに似ているが本作ではそのような設定はないので安心して使おう。 評価点 グラフィック PS2初期のゲームだが、通常時のグラフィックやムービーはかなり綺麗で今見ても見劣りしない出来。 キャラクター戦闘が2Dだったゼノギアスと違い、本作はその戦闘も完全3Dになった。 戦闘システム ゼノギアスと同じく、キャラクター戦闘とロボット戦闘の二種類に分かれており、キャラクター戦闘はボタンの組み合わせで発動する必殺技で戦うシステム。 ゼノギアスではキャラクター戦闘で「必殺技を発動する過程で必要な通常攻撃にあまり意味が無い」という批判があった。今作は□ボタンを「物理属性攻撃」、△ボタンを「エーテル(魔法)属性攻撃」に分けており、敵は基本どちらかに強い耐性を持っていたり、空中の敵には物理攻撃が出来ない等があるため、敵によって技を使い分けるようになっている。 必殺技の出し方も変わっている。キャラクターにはAP(アビリティポイント)が最大6ポイント、戦闘開始時は4ポイント設定されており、通常攻撃で2ポイント消費する。必殺技を使うためには特定の攻撃2回+○ボタンの計6ポイント必要なため、戦闘開始時に必殺技をいきなり使う事は出来ないようになった。また必殺技を使うためには、1ターンAPをためておく必要がある。 必殺技の強化により、攻撃1回+○ボタンの計4ポイント(1ターンで放てる)にカスタマイズする事も可能。 これによって『ゼノギアス』でのとっつきやすさも残しつつ洗練された。必殺技の演出も派手でとても爽快。 また、戦闘で獲得したポイントを用いて、必殺技やエーテルを強化したりアクセサリーから特殊効果を引き出すと言った事が可能であり、戦闘のカスタマイズ性も高い。 キャラ固有のものを除き、取得したエーテルを他のキャラにも覚えさせる事(譲渡)も可能。これにより、エーテル値が高いのに最初は補助ばかり覚えるKOS-MOSに早いうちから攻撃エーテルを覚えさせたり回復役にさせるなどと言った応用が可能。 シナリオ 『ゼノギアス』に続いて高橋哲哉・香(PN「嵯峨空哉」)夫妻が手掛けている。深い台詞回しやミステリアスで重厚なストーリーは非常に良く出来ている。 本シリーズは主人公である女性技術者「シオン・ウヅキ」と彼女が開発した戦闘アンドロイド「KOS-MOS」を中心に、謎の敵勢力「グノーシス」に人類が脅かされる中、様々な思惑や陰謀が交錯する混沌とした宇宙を描いている。幾重にも張り巡らされた伏線、大量の謎がプレイヤーを惹きつけて離さない。 元々連作を予定していたため、今作はキャラクターの印象付けや伏線を張ることに重点が置かれている。エンディングも次回作に続く終わり方になっており、次への期待を高める内容になっているため評価も高い。 ちなみに「シオン・ウヅキ」がゼノシリーズ初の女性主人公である。 シナリオは次回に続くとは言え、本作最後に起こる事件にはしっかり決着を付け、クライマックスらしく大いに盛り上がるものになっている。主題歌と演出の良さも相俟って、観終わった後の満足度は高い。 シリアスなシーンばかりではなく、和やかな日常シーンや笑いを誘う演出もちりばめられている為、重くなり過ぎない作りにもなっている。 難解な上、専門用語が非常に多いストーリーだが、用語集も用意されているのである程度のフォローはされている。 その用語集にもネタ的なものが含まれていたりするので、読むだけでも楽しめる。 キャラクター パーティーメンバーを始めとした多くの人物は非常に個性的で、それぞれキャラが立っている。 中でも本シリーズの象徴的存在であるKOS-MOSが特に印象的。心を持たない「ただの兵器」を自称する通り、序盤は人命を軽視したショッキングな事をやらかしたり、任務の為に民間船を力尽くで従わせるなどと言った無感情な行動が目立つ。その一方、ヒロイックなアクションやただの兵器では有り得ない奇跡を起こすと言った活躍シーンも多い。 他にもウェイトレスのように飲み物を配ったり力加減に気を付けて皿洗いに勤しむなどの可愛らしい姿や、稀に見せるしおらしい仕草など不思議な魅力も兼ね備えており、その神秘的な容姿も相俟って後に様々な作品に客演するほどの人気キャラとなる。 逆に主人公のシオンはKOS-MOSなどに比べると人気は今一つだが、次回作以降のようなヒステリックで自己中心的な面は殆ど見られず、社交的な技術者として描かれている。 『ゼノギアス』に登場したシタン・ウヅキの一文字違い、眼鏡という点から、『ゼノギアス』をプレイした人ならまず反応するであろうキャラである(キャラ設定に共通点はほぼ無いが)。必殺技にもシタンを想起させるものが一部存在する。 そして彼女の兄のジン・ウヅキはシタンを彷彿させる要素がより顕著になったキャラとなっている(但し、本作での登場は僅か)。 勿論、他のパーティーキャラも濃い。謎が服を着て歩いているような不思議少年のケイオス、ある種の自殺願望者だがいざと言う時は頼れるサイボーグのジギー、ロリ担当で健気で人間に憧れる「レアリエン(合成人間)」のM.O.M.O.(モモ)、後半からストーリーを引っ張っていく「ちび様」ことJr.(ジュニア)と、誰一人として印象の薄いキャラはおらず、あらゆる面で個性を際立たせている。 パーティーキャラ以外もヘタレ担当のアレン、借金まみれのマシューズ船長、哀し過ぎる人生を送ってきたアンドリュー中佐など、個性的で印象の強いキャラばかり。 特に今回の主な敵役であるアルべド・ピアソラは個性的というよりも振り切れ過ぎて色々ギリギリである。演じる山寺宏一氏の狂気すら感じる熱演も相俟って語り草になる程。 ムービーの完成度 ほとんどのストーリー進行はムービーで行われるが、このムービーでは画面の奥のほうにいるキャラクターも何かしら動いていたりと棒立ちしているものが一人もおらず、完成度は高い。カメラワークなどの演出も優れており、これに惹かれたファンもいる。 大規模な宇宙艦隊戦、宇宙船の高速航行など大迫力のアクションシーンも多い。血飛沫の飛び散る過激な残虐シーンも存在するが、そう言った場面も克明に描く事でより世界観に没入させられるものとなっている。 動きの少ない会話シーンでもBGMやSEによる雰囲気、カメラワークの演出により見ていて飽きない。深い台詞回しも相まってプレイヤーを引き込んでくれる。 音楽 『ゼノギアス』から引き続き光田康典氏が作曲を担当。「ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団」を起用したクラシック音楽群は美しく、壮大なシナリオの雰囲気に見事にマッチしている。 また『ゼノギアス』に続き主題歌を歌唱したJoanne Hoggによるエンディングテーマ「kokoro」(*7)はオリコン洋楽チャート(*8)で1位を獲得するなど、非常に高い評価を得ている。 同歌手による挿入歌「Pain」も良曲であり、エンディングの最中に流れてはムービーをドラマチックに彩っている。 おまけ要素 自由度は高くは無くストーリー自体も短めだが、各種ミニゲームやサブイベント、セグメント(対応する鍵を持っていると中の宝を取れる扉)と言ったおまけ要素も多数存在する。 ミニゲームはA.G.W.Sを使った対戦ゲーム「バトリング」(*9)。UFOキャッチャーの要領でドリルを操作し物を破壊していく「ドリルゲーム」。スロットとポーカーが遊べる「カジノ」。オリジナル性が高く凝った作りの「トレーディングカード」など、バリエーション豊かに用意されている。 一方通行のストーリーだが、クリアしたダンジョンにはシミュレーターと言う形で再度入る事が出来る。取り逃した要素があっても安心。 ストーリー進行に応じてメールを受信する事があるのだが、中には特定の時期に特定のポイントを通過しないと受信できない隠しメールもある上に、正解の返信を行わないと続かないメールコンボも存在する。 NPCはストーリー進行、二度話しかける、特定キャラで話しかけるなどで台詞が変わる事があり、地味に作り込まれている部分もある。 問題点 戦闘テンポ 敵味方共にモーションが遅く、必殺技の演出をキャンセルする事も出来ないためテンポが悪くスピード感に欠ける。モーションが完全に終了してニュートラルに戻ってから次に移る仕様なのも、余計にテンポを悪くしている。 加えて、前述したようにカスタマイズ無しでは必殺技発動に2ターン掛かる事などもザコ戦のテンポを削いでいる。この点はカスタマイズで何とかなるのが救いだが。 また、全体的にザコ敵のHPが高く、戦闘が長引く事が多いのがこの問題に拍車を掛けている。 この点は次回作で改善されるどころか更に悪化する事になる。 ロボット関連 今回は『ゼノギアス』の「ギア」に相当する搭乗ロボットとして「A.G.W.S(エイグス)」が登場するが、その扱いは良いとは言えない。 『ゼノギアス』では生身とギアは戦闘力もスケールも桁が違う為、殆どのダンジョンやバトルはキャラ用、ギア用と区別され、それぞれを楽しむ事が出来た。 対して本作はA.G.W.S専用ダンジョンや敵と言ったものは無い。ダンジョンもバトルも生身で挑む事になり、A.G.W.Sは戦闘の補助的役割でしかない。 『ゼノギアス』のギアバトルにあったような緊張感が無くなった為、劣化と見做すファンもいた。 ギアには燃料の概念があり、回復手段なども限られているため、常に緊張感のある戦闘が行えたが、A.G.W.Sには燃料の概念がなく、回復も専用アイテムで普通に可能である。 戦闘中はいつでも乗り換え可能だが、上述したように最序盤を過ぎれば生身で十分戦えるし、乗るだけで1ターン無駄に消費する為、あまり乗る意味が無い。 最初のうちはキャラのレベルが低い所為もあって乗った方が楽という印象が強いが、ちゃんとパーツを新調しないとすぐに生身に追い抜かれ、役立たずのポンコツと化してしまう。乗る必要があるのは最初のダンジョンのボスくらいである。資金は普通にプレイすると序盤から中盤は人間キャラ用の装備品やアイテム購入で手一杯。終盤にはかなり余るがA.G.W.S用の装備を揃えていくとなるとまったく足りない。チューンナップに大金を掛けるくらいなら、それをキャラの装備用の資金のみに当てて地道にレベルアップした方が効率的である。 新たな機体を購入する事も可能だが非常に高価であり、最早趣味の領域。クリア目的でこれの為に金稼ぎに精を出すぐらいなら地道にレベr(ry ゼノギアスのギアは搭乗者の特徴を反映し、人間キャラ同様のコンボや必殺技で戦えたが、A.G.W.Sは汎用な剣や銃を単発で使うだけで面白味が無く、本当にただの兵器でしかない。 KOS-MOSとジギーのメカ勢2人はA.G.W.Sに乗れないという点も扱いの悪さに拍車を掛ける。 パーティーメンバーのうち、シオン、ケイオス、Jr.は最初からA.G.W.Sを所持しているが、M.O.M.O.は所持していないしストーリーで入手する事も無いので、購入するか乗り換えない限りA.G.W.Sに乗る事が出来ない。 また、ギアや次回作以降の「E.S.」と違って、A.G.W.Sは設定上、ストーリーには全くと言っていいほど関わらない。「この世界に存在する戦闘兵器であって、一応主人公達も使える」程度の扱いである。 ムービーにはそれなりに登場するが、ゲーム中では主人公パーティが必ず乗る場面はほぼ皆無である。 ミニゲームのバトリングには本編でのA.G.W.Sの装備が反映され、カスタマイズが可能。バトリングの難易度は高めなのでクリアには大金を掛けて揃える必要があり、その点ではチューンナップに意義がある。 が、肝心のバトリングをクリアしても何も無い。他のミニゲームはクリアすると本編で使えるレア装備が手に入る(*10)ので、レア装備や何らかのオマケ要素が貰えると信じ大金と時間を掛けてクリアした者もいるだろうが、まるで罠である。 このように、ロボット方面の期待は肩透かしを食らう可能性が大である。 この為か、『ゼノサーガI・II』では乗れるロボットはEPIIのE.S.だけになり、A.G.W.Sは使用不可になった。 一方で本編とは関係無いエルデカイザーに関しては妙な力の入れようである。 ムービーの長さと自由度の低さ 前述した通り、ムービーの合計時間は7時間以上に及ぶ。所謂ムービーゲーである。 ムービーは初回プレイからスキップできるが、ストーリー重視のゲームデザインである以上、スキップすると話に付いていけなくなる。 上記のようにほとんどシナリオ進行はムービーで行われるため、こう言ったゲームが苦手な人は厳しい。 上記とあわせ自由度も低い 基本的に自分で世界を冒険していくような自由度のあるゲームではなく、ムービーを追いかけていく形のゲームであるため、シナリオをあまり見ない層には薦められない。 ストーリー的にも、目的地に向かう途中に様々な事件に巻き込まれるタイプの話なので、そうそう思い通りには動き回れない。上述の通り、行動可能範囲内ではそれなりの自由は許されるが。 とはいえムービーのクオリティーが高いことやストーリーの良さもあり、ファンからはこのムービーゲー的な特徴は許容されてもいた。 しかし残念ながら無印版はその売りのムービーを見返す機能が無い。お気に入りのシーンがあれば直前でセーブデータを取っておくぐらいしかない。セーブデータは99個まで作れるが…。 リローディッドにはムービー鑑賞機能が追加されているが、英語音声なので本来のムービーを見たい場合はやはり都合が悪い。 RPGパート 次にどこへ行けばいいか指示はあるものの、その場所へはどこをどう行けばいいのかといった具体的な案内や説明が無いことが多いため、来たばかりのマップで詰まりやすい。マップはわりと広いため自身で探索して覚えさせるためかもしれないが、広いわりに地図も無く(*11)、何かしらヒントに繋がるものが欲しかったところ。 最初のダンジョンクリア後に探索する「ヴォークリンデ」からして構造が複雑で、しかし主人公にとっては既に何日も滞在している艦なのでわざわざ道案内はしてくれず、初見ではまず迷う。 主人公達の拠点となる小型船「エルザ」も小型とは言っても貨物宇宙船だけあって結構広く、貨物スペースは入り組んでいるため、初探索時はカレーライスの盆を持ったまま(*12)しばらく彷徨う事になるだろう。届ける頃にはたぶん冷めている。 上記にあるようにKOS-MOSとジギーはA.G.W.Sに乗れないのだが、その代わりに使える特殊兵装の「バックパック」が使い物にならない。 ボタン一発で発動可能な必殺技といったものなのだが、使用にはAPをフルに使うため2ターンが必要で、発動条件が普通の必殺技と何ら変わらない。それどころか普通の必殺技は通常技のコンボから発動するためその分威力が上乗せされ、強化することでさらに威力が増したり1ターン発動も可能になるのだが、バックパックは強化不能のため2ターン固定で、威力も別に強くはないし上げることも出来ない。そして1戦闘に使える回数に制限があったり、EPが消費される等、何から何まで通常必殺技の劣化でしかなく、使う意味すら無い。 隊列システムも微妙。キャラには前衛と後衛があり、後衛に配置すると一部敵が使う全体攻撃を除いて攻撃されないが、こちらも通常攻撃と必殺技が使用不能になり、ほぼサポート専用キャラになるというもの。 最序盤のM.O.M.O.が弱すぎるため使うくらいで、その後は特に使うような難易度では無くなる。一応、真後ろにキャラがいればノックバックを防ぐ効果があるが、それが有用なのも同じくM.O.M.O.加入直後のボス程度(*13)。 前衛の真後ろに後衛を配置することで発動する技等もあるが、1人をサポート専用にするより3人で攻撃した方が効率が良い。 また戦闘中にも変更が可能なので、ピンチになったら後ろに下げるといった戦法もアリかもしれないが、隊列変更には1ターンを消費する。わざわざ隊列を変えるより、その行動で回復した方がいいだろう。 BGM関連 光田氏のBGMは評価が高いのだが、実はマップ移動中は殆どBGMが流れない。 移動中でBGMが流れるシーンは敵襲時と終盤のダンジョンぐらい。数々の良曲はその殆どがムービー専用と言う訳である。 正確には全くの無音なのではなく環境音はしっかり聞こえ、宇宙船やコロニーの雰囲気は十分演出できている。しかしBGMが欲しい人には辛いのも事実。 バトルBGMが通常戦闘、ボス戦問わず同じ曲しか流れない。ムービーで盛り上げた上でボス戦に入ってもザコと同じ曲と言うのも盛り上がりに欠ける。 光田氏曰く、圧倒的な力を持つグノーシスとのノーマルバトルを、中ボス戦の扱いにして作曲したので、中ボス戦用の曲を書く必要はないと思ったという。また中ボス曲というRPGのお約束を崩したいという思いもあったらしい。中ボス曲が無いことへの批判も想定内で、その分ノーマルバトルに力を入れたとのこと。その発言通り、戦闘曲の完成度は高く、臨場感も迫力も抜群である。 しかしゲームを通して戦闘で同じ曲しか流れない事を寂しいと思うのも事実であり、納得できるかは人による。実際、ゼノシリーズにてこのような方式を採用しているのは本作だけであり、以降は他のRPGと同じく複数の戦闘曲が用意されるようになった。 尚、ラスボスだけは専用曲が用意されている。しかもどことなく『ゼノギアス』のラストバトル曲を想起させる曲調で、ファンならニヤりとさせられる。 ミニゲームも上記バトルBGMやネットワーク時のBGMの流用。ドリルゲームに至っては何故か無音で、モブの足音とドリルの音と破壊音だけが虚しく響く。 クリアデータの仕様 エンディングが終わると最後にクリアデータを作成できるようになるが、このクリアデータは次回作で読み込む為のものであり、本作ではロードができない。しかもそれに関するアナウンスも無い。もし知らずに上書きセーブなどした日には、もう各種おまけ要素を楽しんだり、エンディングを再び観ると言った事が一切できず、今までの苦労が水泡に帰すと言っても過言ではない。 このクリアデータが次回作にしっかり活かされるならまだ救いがあったかもしれないが、実際は次回作で特典のアイテムがいくつか貰えるだけである。割に合うとは言い難い。 この仕様が不評だった為か、次回作以降はクリアデータのロードが可能になり、ラストダンジョン突入前から再開するようになった。また、クリアデータのみ挑戦可能な隠しボスやダンジョンも登場するようになった。 その他 ストーリーの展開上、後半以降はほぼJr.が主人公と化しており、M.O.M.O.がヒロインのような立場になる事もあって、本来の主人公であるシオンやキーパーソンのはずのKOS-MOSの影が薄くなっていく。 無論、全くの脇役になる訳ではないしここぞと言う時はしっかり目立つのだが、後半の展開自体がJr.とアルベドの因縁やM.O.M.O.に隠された秘密に集約していくため、どうにも蚊帳の外に置かれがち。エンディングでは完全にKOS-MOSが主役になっているのが救いだが。 このJr.を主人公とした流れは次回作のラストまで続く事になる。 ストーリー展開上仕方ないとは言え、人間のボスに対して主人公達が負けるような流れが多い。 バトルではしっかり勝利を収めているのに、ムービーが始まるや否や主人公側だけが疲弊していたり負けたボスの方が勝ち誇ったりするシーンが多く、カタルシスに欠ける。これ自体は他のRPGでも時折見受けられるが、本作の場合は続き物という事で決着が付けられない都合もあってか人間ボス戦は毎回このパターンと言っていい。 例えば序盤のグノーシスから逃走するシーンではバトルに参加していないアレンが銃撃戦を行なっていたり、逆にM.W.S.(*14)や体術でバリバリ戦っているシオンは丸腰で逃げていると思ったら急に銃を手にしたりと、バトルの描写とムービーの不一致も見受けられる。これは先にムービーだけ製作していた都合かもしれない(余談で後述)。 総評 ムービーの長さや難解なシナリオなど万人向けとは言い難いものの、『ゼノギアス』で培ったSF考証とストーリー構成はしっかりと活かされ、重厚なスペースオペラへと昇華された。 その世界観、ストーリー、演出は『ゼノギアス』を知らないユーザーをも魅了し、多くのファンを獲得した。 シナリオは今後のシリーズの発展を思わせるには十分な出来で、売上も40万本と新規タイトルとしては良好であり、海外でも良好な評価を獲得している。 その後の展開 2年後に続編が発売されたがスタッフが一新されており、その影響が悪い方向に出て一気にファン離れが起きてしまう事になった。 その後、完結編発売前に本作とEPIIをまとめたニンテンドーDS用リメイク作『ゼノサーガI・II』が発売された。 評判の悪いEPII部分は大きく改変(改善)されているのに対し、本作部分はあまり手は加えられていない。一方、PS2版から削除された展開やダンジョンが多く、ハード性能の制約上、演出面も簡略化されているが、ゲームそのものはDS用に新規に作っており、ゲーム性そのものも大きく変わっているため、本作とは違った面白さもある。ただ本来の物語をフルに楽しむなら本作をプレイする事をお勧めする。 余談 隠し要素として、ムービー付きで魔法少女への変身や、勇者シリーズを彷彿とさせる巨大ロボットの合体シークエンスを映す技などが存在し、大いにネタになった。 『ゼノギアス』の時点でも勇者ロボチックなGエレメンツという巨大ロボットが存在しており、その流れを汲むものと思われる。各パーツの名称もGエレメンツの搭乗者だったエレメンツのメンバーに肖ったものであり(エレメンツ自体の名前の元ネタは天使の位階)、必殺技名も『ゼノギアス』をプレイした人ならすぐにピンと来るものになっている。 各パーツを単独で召喚してもそれなりに強いが、合体させるとゲームバランス崩壊級の強さになり、ゲーム中の殆どの敵を一撃で倒せるようになる。それだけに召喚に必要なEPは多く、入手も情報無しでは難しめだが。 このロボットは次回作以降で亜種が隠しボスになったり、完結編では地味にストーリーに関わっていたりと、以降も存在感を発揮していく。 魔法少女への変身は2種類存在し、ムービーもそれぞれ全く別のものが用意されている。 こちらも特定のダンジョンの特定のポイントをM.O.M.O.操作時に調べるという入手方法で、操作キャラがM.O.M.O.でなければ調べるポイントすら表示されないので気付かない人は全く気付かない。 しかしそのインパクト故に認知度は高く、四コマアンソロジーでも関連ネタは豊富だった。 残念ながらどちらも『ゼノサーガI・II』には収録されなかった。 後年のインタビューで明かされたところによると、本作は製作期間の2年のうち、1年半はムービーだけ作り込み、ゲーム部分は最後の半年で一気に作ったという。 というのも、当時はモノリスソフトが設立されたばかりで組織作りと並行しての開発であり、新人だらけの会社だった為に難航していたとの事。スクウェアのムービー室出身のスタッフが何人かいたのでムービーだけはいくらでも作れたが、グラフィックエンジンの完成はマスターアップの半年前であり、ゲーム部分はそこから作るしか無かった。RPGパートの不出来さはそこに原因があるようだ。 何故かムービーシーンでのパンチラがかなり多い。ミニスカのキャラならば、ほぼ見えるシーンが存在するレベル。そしてM.O.M.O.のパンチラは特に多い。 この頃のSONYはエロに厳しく、ポリゴンのアクションや格闘ゲーム等は許容されていたが、視点固定のムービー等ではまず見せないことが基本だった。何故ここまで露骨に見えるようにしているのか謎である。 ちなみにステータス画面のキャラCGを自由に視点変更出来る裏技があり、これを使えばパーティメンバーなら見放題である。 お叱りを受けたのかは不明だが、次作EPIIではパンチラは皆無になった。だが続くEPIIIはパンチラどころかパンモロや裸が出る。 本編中に人工ビーチでの海水浴シーンがあり、そこでシオン達の水着姿が描かれるのだが、装備品として入手できる水着を装備すると戦闘中にその時の水着姿になる。 単なるネタではなく水着自体にT.PT獲得量増加の効果があるため、キャラ強化の上でも水着で戦うのは有効だったりする。 しかしメカであるKOS-MOSとジギーは水着が装備できず、当然水着姿も用意されていない。 要望があったのかは謎だが、次回作ではこの2人も装備可能になった。 また、完結編ではクリア後にイベントパートでの姿を水着姿にするモードが解禁されるなど、水着関連には妙な力の入れ具合である。無論、後年の『ゼノブレイド』も然り。 パーティメンバーではないが、同シーンで見られるアレンの囚人服のような水着もよくネタになる。 今作には妙に個性的な隠しボスが二体存在し、どちらもいかにも次回作で再登場しそうなセリフを残していたが、残念ながら次回作以降はスタッフ入れ替えの所為か再登場は叶わなかった。『ゼノサーガI・II』にも登場していない。 特定のキャラに対して因縁めいた雰囲気を残していたが、結局謎のままになってしまった。 KOS-MOSの勝利台詞に「ルックス5%低下。シオン、洗浄して下さい」というものがある。 この「ルックス5%低下」とは視界が若干不良気味なので調整して欲しいという意味なのだが、その説明が無いため、文字通り「見た目が悪くなった」と受け取って「KOS-MOSはナルシスト」と解釈したプレイヤーも少なからずいた。 実際、四コマアンソロジーでもそう捉えたネタが幾つか描かれている。 シオン専用エーテルに敵からアイテムを盗む「クイーンキッス」というものが存在する。色仕掛けでアイテムを奪う技なのだろうが、何故か10%の確率で即死効果を持っている。これが意味する事とは一体…。 尚、このクイーンキッスを含む一部エーテルはそのキャラ専用であり、譲渡はできない。無論、上記のロボット召喚や魔法少女への変身も然り(*15)。 EPII発売前に今作のファンディスク『ゼノサーガ フリークス』が発売された。 メインとなるテキストADV「ぜのコミ」は本編のパーティーメンバー+αを主人公としたドタバタコメディであり、登場人物の意外な顔が覗けたりする。本作のキャラ達を気に入った人なら楽しめるだろう。 ミニゲームとして『ことばのパズル もじぴったん』をゼノサーガ風にアレンジした「ことばのパズル ぜのぴったん」が収録されている。しかも同作のテーマ曲「ふたりのもじぴったん」の替え歌「ふたりのぜのぴったん」など、ボーカル曲がBGMに用意されている懲りよう(*16)。 他にはEPIのデータベース、EPIIの体験版が収録されている。 今作を原作としたアニメ版が全12話で放送されている。 12話という原作ゲームのムービーよりも短い尺ゆえ、今作で好評だったエピソードの削除や変更点などは賛否両論だが、全体的に短い話数で上手くまとめている。 ちなみにこのアニメ版の脚本・シリーズ構成は、高橋氏の友人であり、後に『ゼノサーガI・II』や『ゼノブレイド』で脚本を勤める竹田裕一郎氏である。 漫画版も全3巻で連載された。 しかしこちらはゲーム本編を簡略化して掲載したような内容で漫画ならではの面白みが薄く、ラストの一番の盛り上がり所もカットしてしまうなど、あまり良い出来とは言い難い。 上述したようにKOS-MOSは本シリーズ以外にも多くの作品に登場している。 『NAMCOxCAPCOM』『無限のフロンティア』『PROJECT X ZONE』と言ったモノリスソフト製お祭りゲーの常連であり、他にも『ヴィーナス ブレイブス』にもゲスト出演している。また、『ソウルキャリバーIII』ではキャラクタークリエーションでKOS-MOSが作れるパーツが用意されている。 更に『ゼノブレイド2』ではレアブレイド「KOS-MOS Re 」としてシリーズの垣根を越えた出演を果たした。 次作EPIIからキャラデザや服装が大きく変わるが、主人公のシオンはトレードマークの眼鏡とお下げ髪すら無くなりもはや別人に。しかし上記アニメやDS版リメイク、『NAMCOxCAPCOM』等の客演では本作の姿が使われており、こちらの方が人気も高いため、シオンといえば本作のものがまずイメージされる。 近年では本作のHDリマスター計画が持ち上がったが、市場分析の結果収益性が見込めず、最終的にキャンセルされたと発表された。 当然、ファンからは落胆の声が上がったが、その事を誤魔化さず正直に打ち明けた事には賞賛の声もあった。
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ゼノサーガ エピソード II [ 善悪の彼岸 ] 8-539~555 539 ゼノサーガEP2 ◆l1l6Ur354A sage04/07/0816 18ID JwCOceFwメインキャラの簡単な紹介 シオン・ウヅキ:女 一応メインの主人公?コスモスの主任開発者。今作では印象薄し ジン・ウヅキ:男 シオンの兄。元連邦の兵士。剣の達人で、かつてヘルマーの部下だった。 コスモス:女 ヴェクターによって作られた対グノーシス人型掃討兵器。色々秘密あり ケイオス:男 謎の少年。グノーシスを一瞬で消したり、瞬間移動したり、宇宙空間に 生身で出たり、年をとらなかったりする。重要キャラのはずだが印象薄し。 カナン:男 ヴェクターによって調整された特殊なレアリエン。 モモ:女 百式レアリエンプロトタイプ。サクラ・ミズラヒの外見を模して作られている 固有データベース内に、Y資料という貴重なデータを保持している ジギー:男 サイボーグ。モモが懐いている。100年前テロによって妻子を失い、その後に 自殺した警官。しかし、当時施行されていたライフリサイクル法によってサイボーグとして 復活させられ(てしまっ)た。前作では死を望んでいたが… Jr(ルベド):男 URTV-No666。26歳だが、肉体の成長を止めているために、外見は12歳。赤髪。 正式名ガイナンJr。クーカイ・ファウンデーションの理事の1人。 アルベド:男 URTV-No667。白髪。肉体が破壊されても(例え頭部であろうと)瞬時に再生する特殊能力を有する。 14年前のミルチア紛争時にウ・ドゥと連結(リンク)した。再び連結することを望み、そのために様々な陣営に協力している。 ガイナン(ニグレド):男 URTV-No669。黒髪。クーカイ・ファウンデーション代表理事。 ユリ・ミズラヒ:女 脳学者。モモとは微妙な関係。 ヨアキム・ミズラヒ:男(故人) U-TIC機関創設者。ゾハルの研究をしていた。12機あるゾハルエミュレーターを建造したのも彼。 14年前に引き起こした惨劇から狂人と呼ばれているが… サクラ・ミズラヒ:女(故人) ヨアキムとユリの一人娘。生れつきの特殊な病気で、現実世界では言葉を話すことができなかった。 ヘルマー:男 元軍人。現在は第2ミルチア政府の代表理事。クーカイ・ファウンデーションの後ろ盾。 教皇:男 移民船団を率いる長。爺。 マーグリス:男 U-TIC機関の司令官。ジンの宿敵。かつて、ジンと共にジンの祖父に師事していたらしい。 ペレグリー:女 マーグリスの副官。 ヴィルヘルム:男 大企業ヴェクターのCEO。恐らく、この世界で一番謎を知っている人。 テスタメント達を従える。 テスタメント ヴィルヘルム直属の、マントを着てマスクを被った男たち。元人間だが、最早3次元生物を超越した存在。 現在、赤マント、青マント(バージル)、黒マントの3人がいる。 540 ゼノサーガEP2 ◆l1l6Ur354A sage04/07/0816 26ID JwCOceFw必要最低限の用語 ゾハル 21世紀に地球で発掘された事象変異機関。これによって領域シフトが起こり、人類は 地球を捨てざるを得なかった。(地球は現在、ロストエルサレムと呼ばれている) 無限にエネルギーを生み出せる存在で、各勢力が自らの目的のために欲している。 UMN 人類は、UMN(ウーヌス・ムンドゥス・ネットワーク)と呼ばれるネットワークによって宇宙中を結んでいる。 ゲートジャンプ(ワープ)もその一環。ハイパースペースという超空間へ出入りすることで、目標地点へと 短時間で移動することができる。しかしこのハイパースペースへの出入りは、宇宙の各地に点在する UMN転移コラムの有効範囲内でしか行えないため、コラムがない・機能していない場所へ(場所から) ジャンプすることはできない(ただし、非実体化状態のグノーシスはコラムなど関係なく 自在にゲートジャンプ可能)。 ミルチア 14年前の紛争の舞台となった惑星。ヨアキムによってミルチアへのUMN転移コラムが 封印されてしまったため、現在は誰も行くことができない状態にある。オリジナルゾハルが存在する。 Y資料 ヨアキムの残したゾハルの研究資料をまとめた貴重なデータ。 その中には、封印されたミルチアのUMN転移コラムの解除コードも含まれている。 URTV 故ディミトリ・ユーリエフ博士によって、彼の遺伝子から作られたウ・ドゥの反存在。U-レトロヴァイラス。 全部で669体が製造された。No1~665までは、能力も波動も自我も薄い標準体。 666~669までの4体は、固有の特殊能力とハッキリした自我を持つ変異体。 ES ゾハルと同時期(21世紀)に、地球で発掘された脊髄状の物体を『アニマの器』と呼ぶ。 このアニマの器に外装をつけてロボットにしたものを、ESシリーズという。 グノーシス ミルチア紛争の直後から宇宙に出現した存在。生物のような外見をしているが、 簡単に言うと幽霊のような存在。実体化させるには、百式レアリエンかコスモスに 搭載されたヒルベルトエフェクトによって物質世界へ固着させるしかない。 ゾハルと何らかの関係あり。 541 ゼノサーガEP2 ◆l1l6Ur354A sage04/07/0816 31ID JwCOceFw『14年前 ミルチア紛争』 ヘルマー中将から受けたURTVの保護命令を受け、カナンとケイオスはESアシェルによって ミルチアへ降下する。空中で無人機を撃破した後、着陸。突如、巨大な光の柱が上る。 ケイオス「これは――ネピリムの歌声だ。U-TIC機関も、これの危険性は承知しているはずなのに」 突如、連邦の機体が集団で襲い掛かってくる。ケイオス達は非常用の認識コードを送るが、反応なし。 無線からは、気が狂ったような兵士たちの声が聞こえてくる。被弾して左腕を破壊され、うずくまるアシェル。 そして、カナンが頭を押さえて苦しみ始める。 ケイオス「駄目だよカナン!その歌声に耳を傾けちゃ」 妖しげなオーラを発し始めるESアシェル。背後から迫る2体の連邦機。 突如、その連邦機たちが切断される。爆煙の中から現れる、刀を装備した緑色の機体。 カナンは、その爆音で我に返った。認識コードを受信したと言うその機体に、まだまともな奴が残っていたと 安心した2人は、その機体と協力して連邦機を全て撃破。 放電し、膝をつく緑色の機体の中からパイロットが出てくる。と、まだ残存していた1機が、背後からそのパイロットに 掴みかかろうとする。しかし、刹那の後、その機体は両断されて崩れ落ちた。 AMWSを両断した人間に驚くカナンとケイオス。緑色の機体のパイロットは、ジン・ウヅキと名乗った。 彼にURTV部隊が展開している場所まで案内してもらうことに。 ジンの任務は、この紛争の裏にある真実を暴くこと。この紛争は、Y資料と呼ばれるデータを 完璧にするために何物かが仕組んだものらしい。彼はある男から盗んだ断片的なデータを見せ、 これを証拠能力を持った完璧なものにするために、U-TIC機関のマザーフレームに侵入しなければならない のだと言う。突如、崩れ落ちる石像。粉塵の中からマーグリスが現れる。 マーグリス「まさか戻ってくるとはな。貴様にはコソ泥の才能もあったのかと感心していたのだが、 そうではなかったらしい。言っておくが、あの程度のデータでは我々は微塵も揺るがんぞ」 ジン「だからこそ、私はこの先に用がある」 マーグリス「ならば。言わずともわかっているな」 戦い始めるジンとマーグリス。激しい攻防の後、両者ともに大技を放ち、大爆発が起こる。 閃光が収まった後、崩れ落ちるジン。顔面に裂傷を負うものの、勝ち誇るマーグリス。 マーグリス「これで、力も技も私の方が勝っているとわかっただろう!それをあの老いぼれは!」 しかし、突如彼の足元が崩壊し、マーグリスは叫びながら闇の中へ落ちていった。 傷ついたジンは、自らが持っていたデータを「形としてあるより、この方が安全です」と カナンの記憶領域にコピーした。彼は、これから贖罪のために行かなければならない所が あると言い、2人とわかれる。 その直後、突如として闇が迫ってきて、画面がブラックアウトする。 542 ゼノサーガEP2 ◆l1l6Ur354A sage04/07/0816 36ID JwCOceFw 『14年後。現代。第2ミルチア市庁舎』 調整を受けていたカナンは目を覚ます。彼は、あの時脳にコピーされたデータが元で、度々フリーズしてしまう という持病持ちになってしまっていた。が、14年経った今でも、あのデータは解析できていない。 今はミルチアの代表理事となったヘルマーに呼ばれ、百式プロトタイプ・モモの迎えに行く命令を下される。 前作のEDの続き。シオン達を乗せたエルザ(宇宙船)が第2ミルチアへ降下。 シオン・コスモス・アレンはコスモスを引き渡すためにヴェクター第2局へ。 Jr、モモ、ジギー、ケイオスは第2ミルチア市庁舎へと、それぞれ別行動となる。 ユリに、現状を報告するジギー。モモが会うのを楽しみにしていますと言うジギーに対し、 しばしの沈黙の後に「あなたがたの到着を歓迎します」としか言えないユリ。 『移民船団 教皇の間』 教皇へ、立体映像のマーグリスが報告をしている。 教皇「Y資料を記録した百式レアリエン、クーカイ・ファウンデーションの手に落ちたそうだな。 それに対しての釈明はあるか」 マーグリス「かのURTVアルベドによれば、Y資料には強固なプロテクトがかけられており、 解除には第2ミルチアにあるUMN管理センターでの解析が不可欠とのこと。 既に次の手は打っております」 教皇「先の連邦艦隊による第2ミルチアへの進行。ハインライン枢機卿による連邦上層部の操作と聞くが、 これについては?」 マーグリス「その件につきましては私は何も。恐らく、組織の思惑を慮っての卿独自のご判断かと」 教皇「その言葉、信用に足ると見てよいのだろうな」 マーグリス「私は猊下に忠誠を誓った身。古の教義に振り回されるつもりはございません」 教皇「ま、よいだろう。私を失望だけはさせるなよ」 『U-TIC機関の戦艦内』 マーグリス「フン、歳をとると疑り深くなるようだな。弱い犬ほどよく吠える」 ペレグリーとの通信を開く マーグリス「百式レアリエンを奪取しろ。これは我々異端審問官独自の任務だ。 よって、ESイサカルの使用を許可する」 ペレグリー「ES…遥か数千年も昔のものだと聞いているけど、本当に役にたつの?」 マーグリス「ESにはアニマの器が搭載されている。アニマの器はゾハルと時を同じくして発掘されたもの。 その戦闘力は、一星系の軍隊にも匹敵する。くれぐれも扱いには注意しろ」 ペレグリー「了解」 『ハイウェイ』 Jr達は、車でハイウェイを通り市庁舎へ行くことにするが、走行中、突如謎の機体 (リヒャルトの乗るパイラムとヘルマンの乗るスキュータム)に襲撃される。 その猛攻を防ぎながら逃走するJr達だったが、車が壊れ、徒歩で逃げることに。 Jrは、ガイナンへ応援を要請するが、いつもと違いすぐに応答がない。 その頃、ガイナンはJrの声で目を覚ましていた。テーブルの上で、マグカップが倒れている。 「俺は…何をしていた?」すぐに応援を了承し、ヘルマーへ連絡。 迎えに出ていたカナンを、すぐにJrが指定した合流ポイントへ向かわせる事になる。 スキュータムとパイラムに追い詰められるJr達。そこへ、ペレグリーが乗るESイサカルが出現。 リヒャルトとヘルマンを下がらせ、クレスケンスハンド(フィンファンネルのようなもの)のビームによってJr達を牽制し、 モモを渡すように呼びかける。その時、クレスケンスハンドが銃撃によって爆発。ESアシェルが登場する。 Jr「あの機体、カナンか?」 戦闘を始めるアシェルとイサカル。接近戦の後、アシェルはイサカルに腕を捕らえられてしまう。 勝ち誇るペレグリー。しかしその瞬間、両者の機体が共鳴現象を起こし、制御が利かなくなった。 不測の事態に、仕方なく撤退するペレグリー達。 『14年前の回想 ミルチア紛争』 瀕死の重症を負ったニグレドを抱えたルベドは、ESアシェルに乗ったカナンと ケイオスによって助け出された。Jrと2人とはその時からの知り合いであった。 543 ゼノサーガEP2 ◆l1l6Ur354A sage04/07/0816 43ID JwCOceFw『第2ミルチア市庁舎』 ガイナンはヘルマーに頼まれ、念話でアルベドと話す アルベド「ニグレドか!」 ガイナン「やあ。相変わらず無駄に元気そうじゃないか」 アルベド「何か用かぁ。寂しくでもなったのか。ミソッカス」 ガイナン「何、情報収集だ。和平交渉の余地は残してある」 アルベド「俺はお前の正体を知ってるんだぜ。『処刑人』」 ガイナン「その役割は、とうに捨てた」 アルベド「どうだかな。今もルベドに張り付いて、密かに職務遂行のチャンスを伺ってるんじゃないのか? 諦めな。ルベドは俺が借りる。お前だけがカヤの外さ。せいぜいお前の活躍を期待してるぜ」 ガイナン「待て、それはどういう…」 ガイナンの目が光を放ち、アルベドの右腕が吹き飛ぶ。再生する腕をなでながら アルベド「おお~怖い怖い。お前は昔からそういう奴だよなぁ。穏やかな顔をしながら、 死の牙を研いでいる。アーヒャヒャヒャ!」 念話が途切れる ガイナン「やはり、どうあってもウ・ドゥと連結(リンク)するつもりか。そして、Jrをどうするつもりなんだ」 『ヴェクター第2局』 シオンと職員の会話。コスモス用の、第3種兵装が映し出される。 シオン「こんなものが本当に必要なんですか?」 職員「コスモス第3種兵装。最悪の事態を未然に防ぐ目的で建造されたものです」 シオン「最悪の事態って?」 職員「現在、全宇宙からグノーシスを一掃する目的で推進されているプロジェクト・ゾハル。 そのためには、現在もミルチアに眠るオリジナルゾハルのサルベージが不可欠です。 ゾハルは、半世紀以上も前からこの次元宇宙最高のエネルギー機関として研究されてきた ものですからね。しかし、その制御のためのコアブロックは諸刃の剣なんです」 シオン「諸刃の剣?」 職員「これです。ウ・ドゥと呼ばれる現象。コアブロックの暴走の初期事象ということ以外詳細は不明。 これにより、ミルチアは現在のような状態になってしまった。何より重要なのは、グノーシスは この現象に呼応する形でこの世界に現れたということです」 シオンは渋々、コスモスを第2局へと引き渡す。 『U-TIC機関』 マーグリス「まもなく、アルベドによって旧ミルチアへの封印が解かれる。それに乗じて、 教皇派の艦隊がオリジナルゾハル確保のために侵攻する手はずとなっている」 ペレグリー「私のその露払いをしろと?」 マーグリス「いや、お前には独自に動いてもらう。総帥もそれをお望みだ。 ヘルマンとリヒャルトにも伝えておけ。前回のような失態、2度と見せるな」 ペレグリー「了解」 『UMN管理センター』 モモの中にあるY資料を解析するために到着。ユリが待っていた。 モモに「これが終わったら一緒に暮らせるといいですね」とやさしい言葉をかけるユリ。 驚くJr。喜ぶモモ。 ユリとJrの会話。 モモに急にやさしい言葉をかけるなんてどうしたんだと言うJrに対し、 解析が上手くいくように感情を刺激したえだけだと嘯くユリ。 Jr「冷たい人の振りをして、後で傷つくのはユリさんなんだぜ」 ユリ「あのレアリエンを作ったのはヨアキム。私にはそれが怖いの」 Jr「俺はサクラと約束したんだ。だから、モモを年相応の女の子として扱うつもりだ」 ユリ「サクラと…。どんな約束をしたの?」 Jr「ママと、妹を見守っていて欲しいと。なあユリさん。昔みたいに笑ってくれよ。 サクラもきっとそれを望んでるはずだぜ」 544 ゼノサーガEP2 ◆l1l6Ur354A sage04/07/0816 50ID JwCOceFwジギーとユリの会話。 ジギー「貴方はモモが苦手のようだが、何故です」 ユリ「娘の形をした娘ではないものを愛せる?」 ジギー「それは…難しい質問だ」 ユリ「形だけ似せても、魂は戻らない。星団中に散らばった百式達―― あの姿は、常に私に娘の死をつきつける。あなた、お子さんは?」 ジギー「息子が1人いた。元気で利発な子だったが、事故で亡くした」 ユリ「ご、ごめんなさい…でも、それがあなたが自殺した原因?… 私もサクラが死んだ時、そうすればよかったのかもしれない」 ジギー「あなたには娘が2人いたのだと思うことはできないだろうか。 1人は亡くなって、もう1人はまだ生きている、と」 ユリ「それはずいぶんと難しい課題ね…考えておくわ」 モモの解析が始まる。 突如、モモが呟く「こ…れ…は…ワ…ナ…!」 迸るエラーメッセージ。 百式レアリエン達が次々と倒れていく。UMNを介してモモの中に次々にデータが流れ込み、 新たなホログラフィックネットワークを形成していく。 ユリ「システムを一つ一つ解析してもわからなかったはずだわ。 それぞれは解像度の低いデータにすぎない。 全てが同時に展開することで、はじめて全体像を結ぶ。ヨアキムがしかけた壮大な騙し絵」 防衛ロジックが崩壊を始める。このままではデータが外部に流出してしまう ユリ「自己展開するトラップがしかけられていた?これはヨアキムの意図ではない。 もっと新しい――恐らく、歌声の塔での侵入時にしかけられた…」 ガイナン「アルベドのしかけた罠か!」 Y資料が敵対勢力に渡ることを防ぐために、モモのデータを破棄しようとするユリ。 それを行えばモモは…。しかし、ユリは実行のスイッチを押す決断ができない。 その時、展開していたY資料のデータが、突然消失し始めた。 ユリ「私はまだ何も…。 ! モモが…自ら神経ネットワークを遮断している!? ヨアキムから託されたものを守るために、精神を自爆させるつもりだわ!」 システム機能の完全停止に陥るモモ。必死に蘇生しようとするユリ。 モニター一面ににアルベドが映る。 アルベド「よお、贈り物は気に入ってもらえたかい。ヨアキムの遺産は、ペシェが体を張って守り抜いた ようだな。健気なもんだ。どんなに愛らしくしていても、所詮は木偶人形にすぎないというものを。 ヨアキムの戯言に惑わされ、人になる奇跡を願っている」 ジギー「木偶人形だと!」 アルベド「アーヒャヒャヒャヒャ!」 モモは一命を取りとめたが、神経ネットワークが寸断された状態。 モモの精神とY資料の復元のために、モモの精神世界へエンセフェロンダイブする事に。 ジギー「その前に、一つ教えてくれ。ウ・ドゥとは何なのだ」 Jr「ウーヌス・ムンドゥス・ドライブオペレーション・システム。名前だけ聞けばUMNの制御AIのような響きだが、 あれはそんなものじゃない」 シオン「そう…AIなんかじゃない…そんな単純なものに、あんな局所事象変異が起こせるはずがないわ」 Jr「初めは俺達もそう信じ込まされていた。UMNに潜在する、危険な波動を帯びた人工意識体だってな。 けど、それは嘘っぱちさ。俺達の親父、ディミトリ・ユーリエフは初めから全部知ってやがったんだ」 545 ゼノサーガEP2 ◆l1l6Ur354A sage04/07/0816 55ID JwCOceFw 『14年前の回想 ミルチア』 URTV部隊が、精神リンクによってウ・ドゥを封じ込めようとしている。 アルベド「怖いよ、ルベド」 ルベド「訓練通りにやれば問題ない!」 下方から何度も波動が襲い掛かるが、URTVの防壁によって阻まれる。 と、ルベドの脳裏にある映像が浮かぶ。 ルベド「まさか――そんな――せ、精神リンクを閉鎖しろ!」 驚くURTV達 ニグレド「リンクはもう完成している。今更止められないよ!」 ルベド「精神波動とはいえ、反存在衝突の一種だったんだ。俺達とウ・ドゥとの衝突は… 熱量に変換される。親父め、知ってやがったな!」 アルベド「嫌だよルベド!離さないでぇ!」 ルベド「駄目だ。閉鎖だ!」 精神リンクの閉鎖により防壁を失い、ウ・ドゥの波動に汚染されていくURTV達。アルベドも… ジギー「その正体は――」 Jr「反存在である俺達にも正確な正体は知らされていない。人間が御することなど不可能な、 上位領域のエネルギー。そういった存在だ」 『モモの精神世界』 ここでは、ルベド達URTVとサクラ・ミズラヒの回想シーンが流れる。 サクラの病気治療とデータ収集のために、サクラの脳内へダイブしていた14年前の ルベド、ニグレド、アルベドと、サクラの触れ合い。ユリにサクラの言葉を伝え、親しくなっていくルベド。 ユーリエフ・インスティテュートと呼ばれる実験施設でのJr達の生活。 UMNの波動異常に起因するサクラの病気治療のために、サクラの精神世界へダイブするURTV達。 しかし、そこに球体状の波動が存在した。ルベドに襲い掛かった波動を、ニグレドが身を盾にして 庇うがなんともない。しかし、波動を受けた標準体のURTV達は汚染され、怪物化していく。 アルベド「そんな!ウ・ドゥ・シミュレーター内でもないのに、汚染されてる!」 『ユーリエフ・インスティテュート』 ルベドをバカにしたと標準体URTVを殴り続けたアルベド。 後日、「何を考えてたんだ!No623は重症だぞ!」と咎められる。 しかしアルベドは「なんだ、そんなこと。再生すればいいんだよ。こんな風に」と、 突如、拳銃で自分の頭を吹っ飛ばす。驚愕して言葉もないルベドとガイナン。 すると、光と共に、完全に再生するアルベドの頭部。「ね?」 アルベドを殴り飛ばすルベド「ばかやろう!死んだら――死んだら終わりなんだぞ!」 「まさか、ルベド達は再生しないの?」「当たり前だ!」「それは君だけに与えられた特殊能力なんだよ」 「そんな――二人ともいつか自分だけを残して死ぬの!?嫌だ!一人ぼっちは嫌だ!」 泣き叫ぶアルベド。 「ばかやろう。俺まで悲しくなってきたじゃないか」と、もらい泣きするルベド。 546 ゼノサーガEP2 ◆l1l6Ur354A sage04/07/0817 01ID JwCOceFw 地面の土を掘りつづける子供アルベドの映像を見るシオン達。 シオン「彼、何をしているの?」 Jr「わからない――あの時、自分は死ねないとわかったその時から、アルベドはどことなく 変わっていったんだ。俺にはわからなかった。死ねない体を持つということが」 ジギー「肉体は魂の牢獄――そう言ったのは誰だったかな。肉体が滅びず、精神が負う 恐怖だけが増大していくのだとしたら、世界は、もはや永遠の監獄でしかない」 Jr「俺とアルベドは、元は一つだったんだ」 シオン「元となる遺伝子が同じだったってこと?」 Jr「いや、文字通り受精後28週までくっついてたのさ。ここらへん(背中の右胸)にあいつの 心臓があってさ。細胞の成長を促進させたり抑制させたり。俺とアイツの能力は 同じものに根ざしている。引き剥がされたことで、その能力は両極端へ行ったがな」 シオン「ねぇ、Jr君。あの人と、再び歩み寄れないのかな?」 Jr「どうだかな。俺もあいつも捻くれ者だからな」 『モモの精神世界 雪山』 過去の風景を見るシオン達。ルベドの影が怪物のようになる アルベド「何だ、やっぱりルベドもボクと同じ化け物なんじゃないか。元は1人だったんだもんね。 ボクが怪物ならルベドも怪物で当たり前じゃないか。嬉しいよルベド」 と挑発するアルベドに対し、赤いオーラを発するルベド。 「ルベド、怒らないで。落ち着いて」と制止するサクラ。 アルベド「今も感じるかルベド…右胸にあった俺の心臓の鼓動を」 子供アルベド声が、段々現在のアルベドのものへとシフトしていく。 それに呼応するかのように、現在のJrの体も赤いオーラを発し始める。 現実世界にいるアレンからの通信 アレン「主任。エンセフェロンフィールドが、急速に崩壊を始めています!」 シオン「やっぱりまだトラップはあったのね。エンセフェロンダイブする事まで 見越していたんだわ」 ジギー「アルベド…と言ったか。あの男もサクラ・ミズラヒの知己だったのなら、 ここへJrが送られることも予想通りだったのかもしれないな」 アレン「エンセフェロンフィールドへのバイパスが生成されている!?」 モモの精神世界へ、本物のアルベドが出現し、Jrを羽交い締めにする。 Jr「アールーベードー!」 シオン「落ち着いてJr君! 兄弟とこじれたままなのは悲しいんでしょ!」 アルベド「こじれる?俺とルベドはこれでも仲がいいんだぜ」 互いにオーラをぶつけ合うJrとアルベド。 シオン「やめて、Jr君。戦って辛い思いをするのは君の方!」 アルベド「ああ、誉めてやれよ。こいつは十分感情を抑制している。 しかし、体が戦いを欲しているのさ。俺達は兵器だからな」 その様子を見ていたモモが意識を取り戻し、叫ぶ。すると、突如、モモから光の柱が昇った。 アルベド「かかったな――ペシェ!お前は本当に純粋で扱いやすいよ。ヨアキムも酔狂な男だ。 人間に似せた感情など持たせないほうが、よっぽど安全だったろうに!」 Y資料は流出した。 『宇宙空間』 ESシメオンのコクピットで目覚めるアルベド。その体が光に包まれる。 アルベド「これだ。信念の鍵。ミルチアを呼び覚ます福音の音だ。見ているか、ルベド。 さあ、俺達の新世界をわかちあおう」 アルベドはESシメオンごと消滅した。 『UMN管理センター』 右胸を押さえ、うずくまるJr Jr「この痛み、アルベドの!? まさか、アイツ――」 DISK1 終了 547 ゼノサーガEP2 ◆l1l6Ur354A sage04/07/0817 07ID JwCOceFwY資料を手にしたアルベドによって、ミルチア宙域へのUMN転移コラムの封印が解除され、 ミルチアへの回廊が出現した。そして、各勢力がこぞってミルチアへ侵攻する事となる。 目的は、ミルチアに存在するオリジナルゾハル。 しかし、これを予想していた移民船団と浮き足立った連邦では勝負にならず、 進行を阻止しようとした連邦艦隊は移民船団に蹴散らされた。 ヘルマーは、エルザにミルチアへの降下を依頼。 ユリとモモの会話 ユリ「危険な任務になるわ。どうしてかしら。私はあなたを行かせたくない。 彼――ジグラットの言うとおりね。あなたはサクラとは違う。 ルベドから聞いていたサクラは意外とお転婆だったし。あなたはよく気が利くしっかり者。 だからこそ、もっとあなたのことが知りたいの。だから、必ず戻ってきて」 Jr、ケイオス、モモ、ジギー、そして新たに加わったカナン、ジンを加えて、一行はミルチアへ出発した。 『曙光 シオンの自室』 フェブロニアの幻影を見るシオン。妹たちを解放して欲しいとまた言われる(前作でも言われた)。 通信室で、ネピリムも出現。フェブの妹たちがミルチアにいるとわかる。ミルチアへ行く事を決意する。 しかし、この混乱した状況のため、ミルチアへのゲートジャンプは制限されており、許可がないと行けない。 そこで、シオンは思い出す。かつてケビンが開発していた、UMN転移コラムを介さずにゲートジャンプが 可能な航宙機を。アレンと管理区域に忍び込み、その航宙機を奪ってミルチアへ飛び立つシオンとアレン。 それを眺めるヴィルヘルムと赤マント。 「宜しいのですか?」「彼女は適合者だからね。役者は揃った。あとは騎士の登場を待つだけだ」 「その役目、本当にあの者でよろしいので?」「障害は大きいほど盛り上がる」 『宇宙』 一旦ゲートアウトしたシオン。ミルチアへは残り半分。その時、突如謎の部隊が出現し、襲い掛かってくる。 集中放火を浴び、回避するシオン達。その中の一機、ドーム状の形をした明らかに特殊な機体は、 人間が乗っているとは思えない機動を見せる。さらに、眼前まで迫り、人型へ変形するその機体。 悲鳴を上げるシオン。 『第2ミルチア』 シオンの悲鳴に反応するかのように、コスモスが目覚める。 「リアクターは積んでないのに何で動いている!」とビビる職員たち。 「シオンが呼んでいます」と呟き、バイクに乗って飛んでいくコスモス。 『宇宙』 謎の部隊に追い詰められ、観念するシオン達。が、突如飛来したビームによって、 敵機が次々に爆発していく。コスモス到着。飛行ユニットを切り離した航宙機とドッキングする コスモスのバイク。航宙機の各部が変形し、翼を持った白いロボットへと変形した。 先ほど切り離した飛行ユニットと合体し、巨大なビームを放って敵を全滅させる (敵の特殊機体は、食らう直前に転移して回避した) そこへ現れるエルザ。シオンは乗っていた仲間たちと合流。 ロボに変形した航宙機は、ESの一体であると判明(ESディナ)。 548 ゼノサーガEP2 ◆l1l6Ur354A sage04/07/0817 11ID JwCOceFw 『宇宙』 ミルチアへ急ぐため、一行は2重ブラックホール「アビス」の間を抜ける作戦に出る。 しかし、そこには移民船団の艦隊と巨大要塞が隠れていた。猛攻を受けるエルザ。窮地を脱するために、 巨大要塞に潜入して内部から破壊する事に。 ヘルマンとリヒャルト、そしてオルゲイアを退け、コアを破壊して脱出しようとする一行。 しかしあと少しの所で、ペレグリーの乗るESイサカルが立ち塞がる。 戦闘の後、「このままアビスに飲まれてしまいなさい」と言い残し去るペレグリー。 なんとかエルザに辿りついた一行だったが、エンジンが直っておらず、また飛びつことが出来ない。 絶体絶命かと思われたその時、牽引ビームによってエルザは引き上げられる。 それは駆けつけたデュランダル(クーカイファウンデーションの巨大戦艦)によるものであった。 デュランダルはすぐさま脱出。移民船団の艦隊と要塞を飲みこんだ後、アビスは消滅した。 ガイナンはどこだと尋ねるJrに対し、大事な用があるといって本星 (フィフス・エルサレム)へ出かけたと答えるメリィ。 その頃。暗い部屋で頭を抱え、悶え苦しむガイナン。 『回想:ユーリエフ・インスティテュート』 シトリン(URTV-No668の女の子)とニグレド(ガイナン)の会話 シトリン「あなたも、私達と同じなのよ」 ニグレド「同じ?」 シトリン「コードネーム・レッドドラゴン。有益だけど、暴走の危険を孕んだ、危険な生き物。 私達の任務はね、そのレッドドラゴンの暴走を抑えること。ねぇ、あなた、不思議に思わない? どうして自分はウ・ドゥ・シミュレーターに反応しないのか」 ニグレド「それ――まさか」 シトリン「そう。レッドドラゴン…赤くて…大切なものよ」 『回想:ユーリエフ・インスティテュート』 ディミトリ「さあ、来なさい、ニグレド」 ディミトリへ銃を構えるニグレド。 ニグレド「嫌だ!ボクは任務を放棄する!あなたの命令には従わない!」 銃声。 ガイナンが立ちあがり、うめき声をあげて倒れる。 倒れたガイナンの髪の毛が、黒から金へと変質し、声も変わっていく。 『デュランダル』 エルザを修理し、再びミルチアへ向けて出発する一行。 『暗い部屋』 金髪になったガイナンと、どこかの職員が端末で通話している。 職員「お目覚めを歓迎いたします。ディミトリ様」 金ガイナン(ディミトリ)「うむ。現在の状況は?」 職員「酷く混乱しております。14年の間に連邦は老い、多数の泡沫勢力が争っておりますので」 ディミトリ「まさか、目覚めるまでに14年もかかるとはな。ウ・ドゥは?」 職員「14年前、URTVの1人が一時的に連結を果たしました。ところで、お体の方はよろしいので? 何でも、以前の体は破棄なさったとか」 ディミトリ「ああ。延命処理にも限界があるからな。息子の体はひどく快適だ…ふふっ。 私を殺した息子だがな」 549 ゼノサーガEP2 ◆l1l6Ur354A sage04/07/0817 18ID JwCOceFw『ミルチア』 ついにミルチアへ降下した一行。U-TIC機関の施設でカナンの脳内にあるデータのプロテクトを解除し、 14年前の紛争の真相を明かすジン。 U-TIC機関は、ヨアキム・ミズラヒが中心となって、ゾハルを研究するために連邦の出資によって 作られたもの。しかし、U-TIC機関は、連邦へも極秘で軍備を整えて軍事組織へと変わっていった。 そのために必要な莫大な資金は、背後にいる企業から出されていた。ハイアムズ重工。 その代表は移民船団の枢機卿ハインライン。U-TIC機関と移民船団の繋がりに、驚く一行。 ジン「モモさん――あなたのお父さんはね、決して狂人なんかじゃなかった。 ヨアキム博士は、あの状況下、ある決断をした。このミルチアを、ゾハルとウ・ドゥごと 外界から切り離すことで、最悪の事態を防いだんです。そして、最も信頼するあなたの中に、 そのデータを託した。確かに、彼のせいで大勢の人間が命を落としたのは事実です。 だからこそ、彼は自らを断罪したのでしょう」 ジンは、ヘルマーの元へそのデータを送る。 『ゾハルの格納エリア直前』 立ちはだかるマーグリス。 ジン「14年前、データを破棄しなかったのは失敗でしたね。 星団連邦に、もはやあなた方の戻る場所はない! それとも、あの時はそんな余裕はなかったという事ですか」 マーグリス「まともに死ねると思うなよ。ウヅキィィィ!!」 再びジンと剣を交えるマーグリス。そして、 「決着をつけたくば、生き延びることだ!」と言い残し、迎えに来たスキュータムに乗って逃走。 『オリジナルゾハルの間』 ゾハルの前に、二つのカプセルがある。覗き込んで絶句する一行。 四肢を切断され、機械に繋がれた少女が二人。フェブロニアの妹であるセシリーとキャスであった。 シオン「誰がこんな酷いことを」 「生体のままでは何かと不都合だったのでな。 意識と、それを包む外界とを隔絶する必要があったのだ」 上空に、人間の立体映像が現れる。移民船団の教皇。 Jr「てめぇ、よくもこんなことを」 教皇「何か問題でも?そのために生み出された道具だろうが。 それに元々、ゾハルは我々オルムスのものだ」 ジン「オルムス…それがあなた方の本当の名か」 教皇「そうだ。オルムスは遥か昔、救世主が磔に処せられる以前から世界の闇に存在していた。 人類は、いや、宇宙の全存在は、ゾハルと我々オルムスによって導かれなければならない。 そしてさらなる高みへと至る。それこそ我々が神より与えられた使命」 Jr「ふざけやがって」 教皇「では見せてやろう。我々が神より受け継ぎし力を!」 ゾハルの背後にあった巨大なロボットが、ゾハルを腹部に収容する。 ジン「これはまさか、プロトオメガ!? 完成していたのか!」 教皇「ほう、これの存在を知っているとは、貴様ただのネズミではないな? これによってグノーシスを一掃し、我々の支配する新たな時代を築くのだ。」 響き渡る不吉な声。 Jr「これは…ウ・ドゥの声。い、今すぐシステムを止めろ!さもないと奴が再び目覚めるぞ!」 コスモスのマシンガンによって、破壊されるセシリーとキャスのカプセル。 教皇「ふん、無駄な事を。今更何をしようが、もはやこの力を止めることなどできんわ!」 起動し始めるプロトオメガ。ここはやばいと脱出する一行。一目散にエルザで飛び立つ。 その背後で、ミルチアの大地をぶち破り、中から巨大な何かが姿を現し始めた。 ミルチア上空で戦闘を行っていた連邦艦隊と移民船団は、眼下から出現した巨大な物体と、 ミルチアから噴出する爆炎とマグマによって次々に壊滅していった。 それを背に、間一髪安全圏への脱出に成功したエルザ。 卵から孵るようにミルチアを内側から破り、惑星サイズの巨大な蝶のような姿をした オメガシステムがその全容を現す。 Jr「野郎…惑星を吹き飛ばしやがった…!」 550 ゼノサーガEP2 ◆l1l6Ur354A sage04/07/0817 24ID JwCOceFwオルムスと繋がりのある連邦議会議員が、ペレグリーと通信している。 議員「そうか。オメガが目覚めたか。総帥もお喜びになるだろう。ぐあっ」 突然倒れる議員。 ペレグリー「どうした!…お前は、14年前に死んだはずでは!」 ディミトリ「すでに議会は掌握し、連邦艦隊の増援部隊を送った。貴様らの好きにはさせんよ。 総帥とやらに伝えておくがいい。私は死なん…永遠にな」 『デュランダル』 通信が入る ディミトリ「久しぶりだな、我が息子よ」 Jr「お前…」 シオン「息子って…まさか、ディミトリ・ユーリエフ博士?」 Jr「てめぇ…対消滅を起こせば、ミルチア一つくらい軽く消し飛ぶこと知ってやがったろう!」 ディミトリ「惑星一つで星団全てが救えるのならば、安い代償だったろうに。 再びウ・ドゥ覚醒の危機に瀕した今、不確定要素はなるべく取り除かなければならない。 我々は、ウ・ドゥと再接触しようとする存在を察知した」 Jr「再接触…アルベドか?」 ディミトリ「そうだ。汚染された脱落者だ」 Jr「あいつは止める。しかし殺すためじゃない。奴にバカをやめさせるためだ!」 ディミトリ「期待しているよ」 通信を終えたディミトリが苦しみ始め、再びガイナンの姿へ戻る。 ガイナン「Jr…俺の言葉を信じるな…」 『オメガシステム中枢 ゾハルの間』 教皇と、マーグリスの立体映像の会話 教皇「連邦め、まだ増援を送ってくる気か。マグリス、艦隊を率いて殲滅しろ」 マーグリス「ふっふっふっ……」 教皇「どうしたマーグリス。私の言葉が聞こえないのか?」 マーグリス「猊下御自ら行かれるが宜しいかと」バカにしたような口調のマーグリス 教皇「何だと?誰に向かって口を聞いている?貴様の仕える者は誰だ」 マーグリス「何か勘違いをなさっているようで。我々審問官が仕えるはただ一人。 それは猊下も御存知のはず。我々の思惑通り事は運んだ。あとは、 貴方に殉教者となって頂くのみ」 教皇「貴様――。 !! まさかハインラインか!!」 マーグリス「では、教皇陛下」 消えるマーグリスのホログラフ。1人残される教皇。 551 ゼノサーガEP2 ◆l1l6Ur354A sage04/07/0817 29ID JwCOceFw『オメガシステム』 オメガシステムへと潜入した一行。プロトオメガとゾハルのある教皇の間へと辿りつく。 シオン「貴方、自分が何をしているのかわかってるの!」 「俺も同感だぜ。その力は俺のものだ。貴様にその資格はない」 光とともに、アルベドが姿を現す。 Jr「アルベド!」 アルベド「どうした、ルベド。そんなに嬉しそうな声を出して」 Jr「だ、誰が嬉しいもんか」 教皇「もう遅いわ。URTV…歪んだ時代が生んだ出来損ないの兵器め。 最早貴様の存在意義などないわ!」 アルベド「うるっせぇジジイだな。どうするルベド。このジジイをブチのめすのを手伝おうか」 立ったまま、そして空中から光線を発するアルベド。 だが、全てプロトオメガに防がれる。逆に、プロトオメガの放った光線を浴びて吹っ飛ばされる。 Jr「アルベド!」 アルベド「いいねぇ、お前ら。最高だよ。俺を破壊するのか」 光に包まれ、分解されていくアルベド Jr「アルッ…」 アルベド「完全なる破壊ってのもいいよなぁ。なあ、ルベド。 分子になっても、俺という質量がこの宇宙から消えてなくなるわけじゃないんだぜ。 俺を構成していた分子を、存分に呼吸してくれよな。ルベド。ハハハハ…」 消滅するアルベド Jr「てめぇ、よくもアルベドを!」 教皇「どうした?不倶戴天の敵ではなかったのか?んがーはっはっはっは!」 Jr「あいつをブチのめしていいのは…俺だけだ!」 ラストバトル VS教皇 プロトオメガ 教皇「わしには理解できん。貴様は何故そうまでしてわしの前に立ちはだかるのだ。 貴様に何の益がある」 Jr「知るかよ。てめえが俺の道の上に勝手に立ってるだけだろうが!」 教皇「くだらん問答に付き合うつもりはない。これを見れば 貴様のその無駄口も開いたままになるだろう」 光を蓄え始めるプロトオメガ 教皇「UMN相転移砲。この宇宙のどこからでも対象を射抜ける兵器だ。 安心しろ。すぐに会わせてやるよ。あの世でヘルマーに伝えておけ!」 突然停止するプロトオメガ 教皇「どうした。何故止まる! 動け!」 「ゾハルは、お前のために用意されたものではない」 広間の上部から、転移して現れる3つの機体。青マント、赤マント、黒マント (1人だけ素顔を晒してる。坊主頭のおっさん)がそれぞれの機体の上に乗っている。 黒マントのは、ミルチアへ来る途中、シオン達の乗ったディナを襲った機体。 教皇「ま、まさか! テスタメントか!」 552 ゼノサーガEP2 ◆l1l6Ur354A sage04/07/0817 32ID JwCOceFw 青マント「退場しろ!お前の舞台は終わったんだ」光を放つ 教皇「そ、そんなバカなことがぁ…!」 光に包まれ、消滅する教皇とプロトオメガ。後にはゾハルだけが残る。 黒マント「……」 青マント「どうした。知り合いでもいるのか?」 黒マントを見ていたジギーの顔が、次第に怒りの表情へと変わっていく ジギー「貴様…貴様はぁぁぁ! ヴォイジャァァァァァァァ!!」 ミサイルを連射するジギー。しかし、黒マントの手前で全て消滅。 それはジギーの背後へ出現し、自ら放ったミサイルの直撃を受けたジギーは倒れる。 赤マント「始めるぞ」 ジギーの方を見ていたシオンだが、赤マントの声を聞き、はっと赤マントの方を振り向く。 光を放ち始めるテスタメント。その光によって、ゾハルの前にアルベドが再構築されていく。 Jr「や、やめろ!お前はそんな事のために生まれてきたんじゃない!」 アルベド「いやぁ?俺はこの時を待っていたんだ!来いよルベド。俺の世界に」 ピンク色のオーラを放ち始めるアルベド Jr「ウ、ウ・ドゥ…」 第三種兵装を呼び出し、ウ・ドゥの波動を防ぐコスモス。 ジギー渾身のパンチによって隔壁を破壊し、一行は近くまで迎えに来たエルザに乗って脱出する。 アルベドの起こした局所事象変異によって飲みこまれ、分解され、消えていくオメガシステム。 後には、巨大な球状の局所事象変異だけが残っている。 今はその拡大は収まっているが、このままでは近い内にこの宙域全てを飲み込む事になってしまう。 状況を打破するには、直接乗りこんで元凶…アルベドを倒すしかない。 Jrはモモに必ず帰ると約束し、単身、局所事象変異へ乗りこんでいく。 『局所事象変異』 様々な幻覚がJrの前に現れる。 ユーリエフ・インスティテュートで土を掘り続ける子供アルベド アルベド「お墓を作ってるんだ。お墓と言っても真似事だけどね。 ルベドとニグレドが死んでも悲しくないように練習してるんだ」 アルベド「そうだ。ウ・ドゥとまた連結したら、ルベドがボクを殺してくれるかな」 Jr「俺はお前を殺したりしない!」 アルベド「大丈夫だよ。ルベドはそういう風に作られてるもん。ウ・ドゥの反存在として。 連結がどんなのだかわかる?悪魔との契約並にいかすぜぇ」 子供アルベドがサクラを殴っている アルベド「この女!ルベドに色目を使いやがって!ルベドが困ってるじゃないか!」 Jr「何をしている!やめろ!」 アルベド「ああ?なんで止めるんだよ」 また殴りはじめるアルベド。アルベドを殴って止めるJr。いつのまにか、サクラはモモになっていた。 アルベド「こんな代わりの人形で満足して…ルベドも哀れな男だよなぁ! こいつは汚されたんだ。僕の手でね。こいつの中、気持ちよかったぜ。 ルベドも味わってみなよ。きっと君になら喜んで…」 Jr「黙れ!」 殴りかかるが、消える子供アルベド 鏡の中からJrが語り掛けてくる 鏡Jr「あんな奴殺しちゃいなよ。壊しちゃえ。昔から足手まといだったんだろ」 Jr「やめろ!」 その姿が子供アルベドへ変わる アルベド「早く僕を殺しておくれよ!」 鏡を撃ち破るJr。体が赤いオーラを発しはじめる。 Jr「こ、こんな時に! 赤い竜(レッド・ドラゴンモード)――破壊的な対ウ・ドゥシフト!くそ…!」 サクラの幻影が現れ、Jrの暴走は収まる。 553 ゼノサーガEP2 ◆l1l6Ur354A sage04/07/0817 37ID JwCOceFwついに、礼拝堂のような場所、アルベドの元へ辿りつくJr。 アルベド「俺はついに欠片を埋めた。肉体こそ失ったが、爽快な気分だぜ」 Jr「今すぐ事象変異を止めろ」 アルベド「『悔い改めよ』か。嫌なこった。俺は不死者の務めとして、人類に 全く新たしい視点を用意してやったんだぜ。かつてウ・ドゥと一部的にリンクした俺は見た。 人類が営々と築き上げてきた、文明という名の斜塔をな。いや、塔ですらない。 乏しい知識と貧しい手立てで組んだ、腐り木の足場。だが…親切な人間なら こう言ってやるべきじゃないのか?もしもーし!間違ってますよー!とさ」 Jr「このままこの宙域をどうするつもりなんだ!」 アルベド「さあな。領域シフトでも起こして、この次元ごと高次領域へ突っ込むかぁ? 神を乞うんじゃない。俺たち低次元の生き物が、大挙して高次元へ押しかけるのさ! それこそ永遠の連鎖だ。欠片の充足だ!人と、人を観測者たるよう位置付けた 世界そのものの進化だ。祝えよ。休日に俺の名前がつくぞ。あっち側に 安息日の概念があればの話だがな」 Jr「やめないないのなら…俺はお前と殺り合うぜ!」 アルベド「来いよ。俺の陽電子。お前は対ウ・ドゥ兵器。兵器が闘争への欲情を恥じることはない。 そもそも、人間そのものが、世界が望んだ兵器なのかもしれないぜ!」 Jr「確かにな。俺の中の兵器の部分が、高揚している。対存在と衝突したいってな。 多分、生まれた時からお前と戦いたかったんだ」 アルベド「気があうなルベド。俺もそんな気分だ。今すぐお前をなぶり殺しにしたいってなぁ!」 赤いオーラを発し、銃を構えるJr Jr「さあ来いや。お前をそこから引っぺがして、デュランダルへ連れ帰るぜ!」 ファイナルバトル VSアルベド 楽しかっただろ?と問い掛けるアルベドに答えるJr。 Jr「ああ、楽しかった。所詮俺達URTVは、戦うための兵器さ」 アルベド「違うな。俺達が愚かなのは兵器だからじゃない。男だからさ」 自らの手を眺めるアルベド。その手は透き通ってきている。 アルベド「完全なる消滅。これもある意味で解放と言えるな。少なくとも、 もう誰の死にも怯える必要はない」 Jr「アルベド、お前最初から!」 アルベド「何て顔してんだルベド。まるで恋人と死に別れたみたいな面だな。 俺は…お前もニグレドも大嫌いなんだ」 アルベド「ニグレドの影に気をつけろ。何故奴だけがウ・ドゥに反応しないのかをよく考えるんだな」 天使の羽を生やしたキルシュヴァッサー達が降りてきて、アルベドの手をとる。 Jr「待て、アルベド、行くな!」 天使キルシュ達に連れられて、光の中へ昇天していくアルベド Jr「俺を1人にしないでくれぇー!」 アルベド「あぁ…ルベド…俺は自由だ…」 暗闇の中、泣きじゃくるJrに話しかけるサクラ。「どうしたの? ルベド」 「聞こえないんだ。右胸のもう一つの鼓動が、聞こえなくなった。 俺は自分の半身を引き剥がしたんだ。ここにいる俺は、もう俺じゃない」 だが、モモを守るというサクラとの約束を思い出し、立ち直るJr。 倒れるその体をケイオスが受けとめる。 ネピリム「これで終わりじゃない――これからが始まり」 局所事象変異は消滅し、真っ暗な宇宙空間にゾハルだけが残される 554 ゼノサーガEP2 ◆l1l6Ur354A sage04/07/0817 45ID JwCOceFw デュランダルへ帰還したJrとケイオス。「またこいつに助けられたよ」 百式「座標を確認。93%の確率で、ミルチアにあったオリジナルゾハルと思われます」 デュランダルはゾハルを確保しようとするが、警告音が鳴り響く 百式「オリジナルの周辺に、大規模な空間歪曲を感知!大質量体が、ゲートアウトしてきます! 質量予測値増大。算出不能!」 メリィ「まさかグノーシス? そんな、こんな巨大なグノーシスがおるんかいな!?」 『曙光・社長室』 ヴィルヘルム「来るよ…アベルの方舟だ」 『デュランダル』 百式「衝撃波、来ます!」 宇宙空間を揺さぶり、中心に地球のような球体、背部に巨大なブラックホールを内包した、 船とも生物とも形容しがたい超巨大な物体「アベルの方舟」が出現する。 真空を漂っていたオリジナルゾハルは、そのブラックホールに飲みこまれ消えていく。 そして、目的を果たしたかのように、光とともに消滅するアベルの方舟 宇宙空間の中、デュランダルの上に立ったケイオスに、曙光の中のヴィルヘルムが語り掛ける。 ヴィルヘルム「久しぶりだね。『イェオーシュア』でも。干渉しないんじゃなかったのかい」 ケイオス「決めたよ。僕はもう迷わない」 ヴィルヘルム「嬉しいよ。君がようやく舞台に立ってくれて…」 『エンディング』 デュランダル内で、Jrがメリィを呼び、犬を飼っていいかと尋ねる。 Jr「アビーてんだ。アルビノだから、アビー」 メリィ「不適な面構えしとるな」 Jr「誰かと似て、あまり言うことはきかないな」 空港で待つ、ユリとモモの元へくるジギー Jrの計らいでモモの保護が最優先任務とされ、一緒にいられることになったと言うジギー。 喜ぶモモ。 モモのために、脳の延命処置を受けてもらえないかと頼むユリ。 私も、あなたから学びたいことがある、と。 ジギー「考えてみよう」 シオンとアレンは、エルザで旅立つジンを見送りに来ている ジン「一連の事件が、これで終わりとは思えないのです。それに、 教皇が言い残したオルムスという組織のことも気になりますからね」 シオン「兄さん…気をつけてね」 発進するエルザ 『スタッフロール終了後』 暗闇の中、各自の専用機の上に立ったヴィルヘルムとテスタメント達が会話をしている ヴィルヘルム「これが件のY資料…しかし、欠損が多いね」 青マント「あのレアリエンの主データベースは、アイツとU-TIC機関が洗いざらい調べたはずだぜ」 赤マント「彼が触れたのは深層意識までだ」 ヴィルヘルム「深層意識の更に下、無意識領域の最下層、ウーヌス・ムンドゥスに その答えがあると言うのかい?」 赤マント「恐らくは」 ヴィルヘルム「ふぅん…ま、そういうことにしておこう。ロストエルサレムへの扉が開かれる時、 コスモスは…目覚める」 青マント「で、アイツはどうするんだ?」 ヴィルヘルム「『惜しい』…って言っただろ?」 ヴィルヘルムの背後にスポットライトが当たり、純白の機体が降下してくる。 青マント「だとさ。よかったなぁ、相棒」 その機体の上には、白いテスタメントが立っている。 白マントのマスクがアップになる。 ヴィルヘルム「ようこそ。永遠の連鎖(ツァラトゥストラ)を、紡ぐ者よ」 To Be Continued 555 ゼノサーガEP2 ◆l1l6Ur354A sage04/07/0817 57ID JwCOceFw 一気に書いたのでこれで終了です。 ToBeContinuedは 2の「時間をおいてまた今度」ではなく 次回作へ続くってことです(念のために)